過去ログ - ?「咲が好きなのは私!」咲「ふえ?」
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387:名無しNIPPER[sage]
2016/02/12(金) 20:10:09.87 ID:rSFTIGAzO
「きょ、京ちゃん。あのね、相談があるんだけど……」

 中学三年生。まだ咲と京太郎が付き合っていない、仲の良い友達同士だった時の話。

 放課となり、さっさと帰ろうと荷物を纏める京太郎の元へ、どこか様子のおかしい咲がやってきた。

「ん? どした咲。具合でも悪いのか?」

「そういうんじゃないんだけど……、聞いてくれる?」

「おお、なんだ悩み事か。この京太郎さんに話してみなさい」

「じゃ、じゃあ帰りながら話そ」

 という訳で同じ帰り道を歩きながら、咲はたどたどしくも口を開いた。

 その内容は、京太郎が予想していたものとは全く違うものだった。学生鞄を抱きながら話す咲。その内容は。

「……告白、された?」

 思わず京太郎が聞き返した。無理もない、まさか咲からこんな話題が飛び出すなどとは思ってもみなかった京太郎である。開いた口が塞がらないとはこういうことを言うのか。呆然として目を丸くする京太郎へと、咲は続ける。

「同じクラスの……〇〇君」

「〇〇っ!?」

 なんとか平静を取り戻そうとしていた京太郎は、その人物の名を聞いて再び驚愕する。

「〇〇ってあの〇〇!? イケメン頭脳明晰で性格も良いあの〇〇!?」

「た、多分その人で合ってると思う」

 京太郎が知る限り同じクラスに〇〇という人物はたった一人しかいない。その彼はスポーツも出来て頭も良い。おまけにイケメンという本の中から飛び出してきたんじゃないかお前と疑いたくなるくらいの男子だ。当然、クラスの女子の大半が彼のことを狙っている。同じ男の京太郎ですら、時折そのカッコよさを憧れてしまう程だ。そんな彼がよりにもよって、咲に告白するとは。


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