過去ログ - 女勇者「勇者よりも、お姫様になりたかった」
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13: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/09/30(水) 19:35:03.28 ID:Kfzyy5RB0
姫「勿体無いお言葉でございます、王子様」

姫は俯きがちに答えた。

姫「私のような小国の姫は、貴方に相応しくありません。ですから……」

王子「姫様。貴方の私への気持ちをお聞かせ願えませんか?」

姫「それは……」

王子「貴方がわずかにでも、私に気持ちを抱いて下さるのなら、私はどの様な障害も取り払ってみせます。貴方の気持ちを、是非……」

姫「……私も」

姫はゆっくり顔を上げ、王子の目を見据える。

姫「私も、貴方を愛しています……王子様」

王子「姫様……」


勇者「……っ」

その光景を見ていられず、勇者はそこから静かに立ち去った。


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