過去ログ - 白菊ほたる「かげろう、プロデューサーさん」
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31:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:54:17.15 ID:cI/SoD+oo
「俺は、ほたるちゃんをアイドルにできなかったけど、ほたるちゃんが望むなら、きっと、アイドルになれるよ」

 ほたるちゃんは、やっと、びしょびしょの顔を上げた。そして、しゃくりあげながら、言った。

「私……嬉しかった、スカウトしてもらえて……こんな私でもアイドルに、なれるかもしれないって……」
以下略



32:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:54:53.19 ID:cI/SoD+oo
「ごめん。もう、行くよ」

「あっ……あの、プロデューサーさんは、これから……どうなるんですか?」

「ああ、倒産したもんな」
以下略



33:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:55:21.34 ID:cI/SoD+oo
「じゃあな」

 ちょっと離れただけで、ほたるちゃんと自分との間には人間の影が隔たった。
 水が易きに流れるように。

以下略



34:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:55:48.73 ID:cI/SoD+oo
 ほたるちゃんのいた方へ振り向いたけれど、人波に飲まれて、ちっぽけな女の子は見えなかった。
 誰が、ちっぽけな彼女を見つけてくれるだろうか。
 誰か、誰かと呼ぶ声がするなら、誰か、誰かと呼びかけよう。

「さようなら、プロデューサーさん……」
以下略



35:名無しNIPPER[saga sage]
2015/10/01(木) 23:56:35.45 ID:cI/SoD+oo
 ――――

 また、同じ一週間。バイトに行って、寝て、何曜日と何曜日が休み。
 いつからかずっと変わらない一週間。あれから、特に変わったことはない。
 強いて言えば短くなった髪をアルバイト仲間に茶化されるくらいで、店内に流れるアイドルソングもしばらくは繰り返されるはずだった。
以下略



36:名無しNIPPER[sage]
2015/10/02(金) 00:08:39.67 ID:+Bphyu160
デビューを祈る


37:名無しNIPPER[sage]
2015/10/02(金) 00:23:45.38 ID:C4m4nO1O0
こういう掌編好きだ
ほたるちゃんはもっと好きだ
声つかないかなー
せめてデレステ出ねーかなー


38:名無しNIPPER
2015/10/02(金) 00:24:09.97 ID:whdpPmL30
素敵


39:名無しNIPPER[sage]
2015/10/03(土) 00:37:37.43 ID:UpSsJJ0YO
こういうのいいな



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