過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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955: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/02/16(火) 23:05:38.27 ID:Lo0qQGmU0
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 そう考えていたところで、フローラとフェリシアが敵の攻撃を受け切るように間に割って入る。考え事をしていた間に、見逃していた敵を処理した形だ。

「カムイ様、考え事をする時は少しまわりを確認してください」
「すみません、フローラさん。ところで、ここから見えるあの城門、あれはどうやって閉じるものかわかりますか?」

 カムイの質問を踏まえ、フローラは少しばかり離れた視線の先にある城門の形を捉える。その門は鉄扉があり手動開閉式だと言うのがわかるが、その構造には不思議な点があった。それは門の閉めるべき鉄扉が閉じられても、少しばかり奥行きがあるということ。上方に何かしらの仕掛けを施し、それを隠すために作られた石造りの空間があると言うことだった。
 鉄扉を閉じた先の空間に何かがまたあることを表しているようだと考え、フローラはその構造的な形からもう一つの仕掛けを予想して口にした。

「鉄扉は手動ですが、あの外部構造を見る限り、落し格子の類が鉄扉を守るように設置されていると思われます」
「それは、簡単に作動させられますか?」
「……手順通りに作動させるのは難しいかもしれません。ここは管理されなくなって日が長いようですから、こうして城門が通れる状態なのは逆に奇跡的ともいえますね」
「それじゃぁ、どうするんですか、姉さん」

 攻撃を受け止め、すぐさま暗器を持ち替え敵を鮮やかに処理しつつフェリシアが声を上げる。フローラとしては、話の腰を折らないでほしいと内心ため息を漏らしながら、受け止めた攻撃に対して前蹴りと突き刺しという少々野蛮な方法で敵を処理して続きを口にする。それはあまりにも単純なことである、あるが故に今のカムイ達にとっては十分魅力的なことだった。

「というのが私の案になります、カムイ様」
「なるほど〜、さすが姉さんですぅ」
「それで行きましょう。今出来る最善策はそれくらいしかありませんから」


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