過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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956: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/02/16(火) 23:10:05.25 ID:Lo0qQGmU0
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 その言葉と共に周囲を見回す。すでに仲間たちはそれぞれ近くにいた者たちと共闘し、それぞれが一つの連隊として行動していた。この大きな広間の中、迫りくる刃を受け止めることは一人ではできない、仲間と共にあって初めて均衡に持ち込める。その中でカムイの探す者たちは、すぐに見つかった。
 赤い閃光を放つ剣、低空を維持しながら戦いを続ける竜、そしてそれを弓の驚異から守るように、駆け続ける二つの騎兵の姿。カムイはすぐに声をあげた。

「マークス兄さん! カミラ姉さん!」

 ジークフリートを振いながらも、その声は確かに彼の耳に届く、それは共に同じ場所で戦っている彼女も同じであった。マークスが指示を出す。彼らと共に戦っていた騎兵二人が阿吽の呼吸でカムイまでの道を切り開き、その合間を縫うようにカミラとマークスが通り抜け、その後に続いて騎兵も至った。

「カムイ、何か策があるのか?」
「はい、少しばかり危険ですが、任せたいことがあります。お願いできますか?」
「もちろんよ、カムイのお願いなら何でも聞いてあげる」
「この状況を打破する可能性があるのだろう。大丈夫だ、お前の指示に私も従おう」

 二人がカムイに寄せる信頼の熱さを物語る問答ともいえた。カムイの信じる道、示す道に命を掛けられると言う物の現れであり、それを汲み取ってすぐに彼女は案を出す。

「あの城門の上にあると思われる格子を落としてもらえますか」
「……なるほど、外からの増援を防ぐというわけだな」
「はい、城の主に遠慮することはありません、装置を破壊して二度と開けられないようにしてもらって構いません」
「ふふっ、そうね。これから倒しちゃう人の城に遠慮なんて必要ないもの。わかったわ、任せて頂戴」


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