過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
1- 20
960: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/02/16(火) 23:30:01.10 ID:Lo0qQGmU0
◇◆◇◆◇








「すまなかった。しかし、よもやサイラスとリリスの件は言われるまで私たちは誰ひとりとして気付かなかったことだった」
「ああー、あたしはてっきりみんな知ってるのかと思ってたんだけど、だって、その……」

 ゾフィーは気まずそうに頬を掻きながら、邪魔というように再び下りてきた敵に蹴りを浴びせて後方へと落し、それにマークスが手早く止めを刺した。
 彼女が気まずそうに告げたことというのは、サイラスとリリスが付き合っているということを単純に知ることになった夜の情事に関することである。夜の情事といえば多くは言わなくてもいい。ゾフィーは度々それを耳にしていたから、ああ、二人はそういう関係なんだなとすぐに察した。
 養子としてサイラスに引き取られた当初は、あまり折り合いが良いと言うわけではなかったが、サイラスもリリスも親身になってゾフィーに接してくれた。現実の世界で一月と少しの出来事だとしても。ゾフィーにとっては三年間の星海生活は、二人との交流がほとんどであった。
 だからかもしれない、少ししてからは悩んだことはサイラスやリリスに聞いてもらった。血は繋がっていなくても、頼りにしてほしいと言うサイラスと、ゾフィーの役に立ちたいというリリス。二人のおかげで、ゾフィーは戦う理由から復讐という感情を取り除くことができた。
 そんな二人が付き合っていて、その頃はまだ互いに指輪も持っていなかったことから、ある日、一度こちらの世界に戻ってきた時だ。
 それで、サイラスさんとリリスさんはいつ式をあげる予定なの?と零したのである。おっちょこちょいなりに考えた気の利いた一言だった。
 途端に集まっていた皆の顔がサイラスを射抜き、リリスはきょとんとして少ししてからその顔を真っ赤に染め上げることになった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
992Res/1008.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice