過去ログ - 真姫「ふぅ…なんだかお腹が減ったわね…」
1- 20
1:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:17:06.84 ID:LLZW4LX/0
真姫「ああ、もう…っ!!」

ガガーーン!…とピアノを叩きたい衝動をかろうじて抑える。

ダメダメ、そんなの3流の音楽家がカッコつけてすることよ。それに、そんなことしたらパパやママが血相を変えて飛んでくるもの。

真姫「はあ…」

それでもため息。

真姫「やっぱ才能ないのかも…」

来月に迫ったμ'sのサマーライブ。いい加減に新曲を完成させて練習にはいらないと。

それはわかってるんだけど…全然、うまくいかない。


真姫「もうこれでもいいのかしら…」

一応は完成した楽譜を見てひとりごちる。悪くは、ない。いや、むしろ女子高生が作ったという点を加味すれば十分すぎるほどの出来だと思う。


でも――

「「私達μ'sには絶対絶対真姫ちゃんが必要なんです!」」

あんなこと言われたら、そりゃもう、意地でも、歴史に残る名曲を完成させないといけなくなるじゃない。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:17:47.55 ID:LLZW4LX/0
真姫「…」

あ、ヤバ。思わず口元がニヤけそうになるのを必死に修正する。

真姫「―うわ、もうこんな時間?」
以下略



3:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:18:14.34 ID:LLZW4LX/0
真姫「…っ///」

慌ててお腹を抑えてキョロキョロと辺りを見回す。

真姫「って、誰もいるわけないわよね。」
以下略



4:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:18:44.58 ID:LLZW4LX/0
真姫「うう、何か…何かないかしら…」

何よ、もう!なんだか段々イライラしてきちゃった。

真姫「インスタントとか、レトルトとか…あっ。」
以下略



5:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:19:21.41 ID:LLZW4LX/0
――ふふふ、凛ちゃんったら。こんなの食べない、なんて言っちゃったけど撤回するわ。

私はもう、それはそれはウッキウキでキッチンに戻って、お湯を沸かしたわ。

真姫「ふふ…早くわかないかしらね♪」
以下略



6:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:20:03.33 ID:LLZW4LX/0
真姫「えっ!?」

「何やってるんだ、こんな夜中に。」

真姫「え、え、あの…パパこそなんで…」
以下略



7:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:20:36.68 ID:LLZW4LX/0
真姫「あ、その、違うの、ううん違わないんだけど…その、お腹がどうしても減って…」

「…」

真姫「…えと…」
以下略



8:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:21:06.69 ID:LLZW4LX/0
少ししてパパがやかんを離すと、蓋は開ける前みたいにくっついていた。

真姫「すごい…」

「すごいもんか。こんなこと。」
以下略



9:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:21:48.72 ID:LLZW4LX/0
先輩――パパの口からそんな言葉が出るなんて。なんだか不思議な感じがする。

真姫「ふうん…なんだか変なの。」

そう思ってたらついつい口に出ちゃった。
以下略



10:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:22:35.77 ID:LLZW4LX/0
真姫「――あっ、ダメよ!まだ3分たってない!」

「いや、パパはこれでいいんだ。」

もうひとつもらっていたカップ麺をパパにおすそ分けして、二人でならんだ深夜のキッチン。
以下略



11:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:23:10.38 ID:LLZW4LX/0
「研修医になってからはもっと時間がなかった。少しでも時間があれば研鑽を深めたかった。」

真姫「…えっと。」

「…真姫はあの頃のパパよりずっと優秀だよ。気に病むことはない。」
以下略



12:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:23:42.74 ID:LLZW4LX/0
――それから、パパはいろんな話をしてくれた。


学生時代の話。友達とバカなことをした話。

以下略



13:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:24:40.40 ID:LLZW4LX/0
変なの。

パパは生まれた時から私のパパだったのに。

パパは 私のパパじゃない時間のほうがたくさんあった。
以下略



14:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:25:19.49 ID:LLZW4LX/0
真姫「―ごちそうさま。パパ、お話ありがとう…おやすみなさい。」

「ああ、おやすみ…うまくいきそうかい?」

真姫「やだ、パパったら、知ってたのね。」
以下略



15:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:25:48.88 ID:LLZW4LX/0
「おいおい…わかった。何がほしいんだ?洋服か?靴か?」

真姫「ううん、違うの…えっとね…あの、ね…」

「?」
以下略



16:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:26:53.55 ID:LLZW4LX/0
「…わかった。行くよ。」

真姫「っ!ありがとう!」

「じゃあ、今度こそ本当におやすみ。」
以下略



17:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:27:25.62 ID:LLZW4LX/0
――

――――

――――――
以下略



18:名無しNIPPER
2015/10/06(火) 16:28:21.72 ID:LLZW4LX/0
真姫「はい。」

楽譜を突きつける。

花陽「えっ?本当にできてるの?」
以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2015/10/06(火) 16:44:21.77 ID:sBl54r45O
乙 よかった


20:名無しNIPPER[sage]
2015/10/06(火) 16:56:25.85 ID:JWbZ+4sfO
おつ


21:名無しNIPPER[sage]
2015/10/06(火) 17:05:21.54 ID:y195NoqVO
これなんか見たことあるな


24Res/12.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice