過去ログ - 新条ひなき「ホットスパイシー・ガールズ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 19:22:45.70 ID:MJpmBfOd0
※アイカツ! SSです
※時系列は152話「出会いに続く道」のある日
※地の文アリ
※書き溜めアリ
※次レスより本編スタートします! フフッヒ
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 19:25:02.93 ID:MJpmBfOd0
とても信じられない、そして忘れられない一日になったと思う。
トップアイドル星宮いちごを中心として全国ツアーを終えたばかりのSoleil、伝説的ユニットTristar、現スターライトクイーンと元スターライトクイーンを擁する国民的アイドルユニットのぽわぽわプリリン。他にも数々のアイドルたちと一緒のイベントに参加して、私たちは2位に輝いたのだ。
1位のSoleilとの得票差は、あまりにも大きかった。けれど、あのそうそうたるメンバーを抑えたというのも事実だ。
以下略
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 19:28:35.15 ID:MJpmBfOd0
ひなき「本当にひなたちがやったんだよね……」
未だにその熱は冷めない。
大スターライト学園祭という大舞台で高まった、あの熱が。
以下略
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 19:32:06.10 ID:MJpmBfOd0
珠璃ともっと一緒にアイカツしたい。けれど、あかりちゃんとスミレちゃんと三人でのアイカツももっと進んでいきたい。相反する思いが自分の中にある。思ったよりも、ひなはかなり欲張りで我儘みたいだ。
今は、この三人で何処まで行けるか試してみたい。三人のアイカツで何が出来るのか。どんな出会いがあるのか。楽しみで仕方がない。それが確かな思いだ。
大空あかりというアイドルは、眩しい。彼女みたいに弾けるアイドルになりたい。芸能界で、小さくお利口さんに縮こまっていたひなの殻を破ってくれた彼女なら、彼女たちとなら、もっと弾けられるはずなんだ。
以下略
5
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 19:35:45.47 ID:MJpmBfOd0
本当は今後のこと、今自分の考えていること。そして珠璃の考えていることを話したいし、話しておくべきなのだ。なのに、なんとなく彼女と二人きりになるのが憚られて動けずにいる。負い目や気不味さを感じてしまう。
こんなこと、今まで一度もなかった。紅林珠璃という少女は、私にとって切磋琢磨し合うアイカツ仲間でライバルである前に、幼い頃から芸能界を一緒に生きてきた、幼馴染で親友だった。気の置けない仲とはこのことを言うのだろう。彼女となら何でも話せた。
はずなのに。
以下略
6
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 19:49:29.32 ID:MJpmBfOd0
おかしいと言えば。あかりちゃんとスミレちゃんの二人も最近おかしい。
なんというか、うまく説明出来ないけれど、何か変わったような気がする。距離感とでも言うのだろうか。ふと気付いた時、とても二人の距離が近い気がするのだ。それは物理的な話ではなくて。前よりも少しだけ、お互いがお互いのことを見詰めているように見えて。お互いがお互いのことを意識しているように見えて。
それが私の不安を肥大化させる。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 19:55:00.88 ID:MJpmBfOd0
〜♪
そんな気持ちを察してくれたのか。アイカツフォンが鳴る。
『大空あかり』
以下略
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:02:41.20 ID:MJpmBfOd0
あかり「ごめんね、急に呼び出しちゃって」
以下略
9
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:04:58.96 ID:MJpmBfOd0
あかり「あのね、実はひなきちゃんに大事な話があるの」
少しだけ、声のトーンが高くなっている気がした。緊張しているのだろうか。隣のスミレちゃんも、不安気だ。
ひなき「Luminasのことじゃないの?」
以下略
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:07:47.03 ID:MJpmBfOd0
あかり「あのね――」
スミレ「わ、私たちっ!」
あかりちゃんを遮るように、スミレちゃんが大声で喋り出した。吃驚して彼女を見詰める。あかりちゃんも、その横顔を見守っていた。
以下略
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:09:32.72 ID:MJpmBfOd0
あかり「ひなきちゃん?」
気付けば、二人が怪訝そうな顔でこちらを見ている。恥ずかしい、変な想像でぼんやりしてしまっていたようだ。気にしないで、と言って続きを催促する。
あかり「黙っててごめんなさい」
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:21:41.99 ID:MJpmBfOd0
あかり「アイドルは恋愛禁止だってわかってるんだけど……」
スミレ「私が、私が悪いの。私が我慢できなくなってあかりちゃんを押し倒しちゃって」
あかり「うわああ、ちょ、ちょっとスミレちゃん!」
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:26:28.88 ID:MJpmBfOd0
ひなき「ふぅ……」
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:31:42.46 ID:MJpmBfOd0
ひなき「そっか、珠璃のことが好きだったんだ」
敢えて口に出して、確信する。紅林珠璃が好きだ。恋愛感情として。あかりちゃんとスミレちゃんのような関係になりたい。そう確かに、望んでいる。
だったらうじうじしている時間なんてない。珠璃に伝えなくちゃ。何を思っているのかを。これからどうしたいのかを。明日、これまでのことを謝って、それで、打ち明けよう。新条ひなきの全部を。
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:37:40.91 ID:MJpmBfOd0
翌日、朝一番に珠璃をレッスン室に呼び出した。個人レッスンようの狭い教室だ。勿論、誰もいない。
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:42:52.99 ID:MJpmBfOd0
珠璃「ひなきはLuminasでもやりたいことがあるんでしょう」
そうして、ふわりと、抱きしめられていた。
珠璃「言わなくても、わかってるよ。大丈夫」
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17
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 20:48:52.80 ID:MJpmBfOd0
ひなき「三人でどんなアイカツが出来るのか、楽しみでしかたないんだ」
ああ、こんなに簡単なことなのにどうして今まで出来なかったのだろう。目の前の幼馴染のことを信じて、ただ思うがままに話すだけでよかったんだ。
ひなき「でもね、珠璃のことも好き。大好き。大大大好き。どうしようもないくらい好き。愛してる」
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 21:05:14.24 ID:MJpmBfOd0
ひなき「三人でどんなアイカツが出来るのか、楽しみでしかたないんだ」
ああ、こんなに簡単なことなのにどうして今まで出来なかったのだろう。目の前の幼馴染のことを信じて、ただ思うがままに話すだけでよかったんだ。
ひなき「でもね、珠璃のことも好き。大好き。大大大好き。どうしようもないくらい好き。愛してる」
以下略
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 21:13:02.99 ID:MJpmBfOd0
珠璃「私も……私も皆のことが好き。あかりちゃんのことも、スミレちゃんのことも」
珠璃「学園祭のライブ、本当に熱かった。あんなふうになりたいと思った。負けられない、そう思ったんだ」
彼女にしては珍しく、それは消え入りそうな囁きだった。いつものようなメリハリのある喋り方ではない。珠璃も、苦悩していたんだ。
以下略
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 21:26:23.00 ID:MJpmBfOd0
ひなき「ねえ珠璃」
だから、少しだけ意地悪をしてしまう。色んな珠璃が見たくて。
ひなき「ひなのことは? ひなのことは好き?」
以下略
21
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/10(土) 21:31:20.30 ID:MJpmBfOd0
ひなき「ひなね、二人を見てたら想像しちゃった…………同じように、珠璃といちゃいちゃするところ」
ひなよりも少し背の高い珠璃だから、いとも容易く耳元で囁ける。
珠璃「ッ!!」
以下略
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