過去ログ - 【アニマス×デレアニ】「夢の頂上決戦!765プロvs346プロvs961プロ」
1- 20
221:エピローグ[saga]
2015/12/08(火) 23:50:41.46 ID:SwM7fNx1o


エピローグ・美希と伊織


・ある日の夕方、二人きりの事務所にて。


「……ねぇ、あんた」
「なぁに? デコちゃん」
「デコちゃん言うな」
「むぅ」
「……”あれ”、演技だったって本当?」
「そーだよ?」
「……そっか」
「んー。でも、ちょっぴりホンキだったかな」
「え……」
「だって、デコちゃんはミキが『あんな風にキラキラしたい』って思った最初のヒトなの。
 ……ずっと憧れだったって思うな」
「あんた、私のことそんな風に……」
「うん。だから昔、伊織が初めてライバルって言ってくれた時はうれしかったなー……」
「……なら、勝敗がつけられらなくて、残念だったわね」
「それはそうでもないの」
「んがっ」
「だって、デコちゃんがホンキになったら、ミキなんて"こてんぱん"なの」
「は?」
「アイドルとして、デコちゃんが本当にすごいのはミキがよーく知ってるの」
「何が言いたいのかしら?」


ここで美希が一呼吸。


「――えっとね。ミキ、ずっと伊織のファンなの。やっぱり”敵”としてライブ、なんてとてもできないの」
「……あんた、そんなキャラだったかしら」
「半年も会えなかったんだよ? ホンネも出ちゃうの」
「……」
「それに半年ぶりの、このキラキラ輝くおでこ! まさにデコちゃんなの!」 スッパーン!
「あいた! なにすんのよ!」
「デコチューもしちゃうの! ちゅちゅちゅー」 チュッチュッ
「うぎゃー! やめなさいよ!」

 どたばた。

「わー! デコちゃん怒ったの! これもなつかしーの!」
「こらー!」

 ひととおりおっかけまわして、息を切らすふたり。
 美希は満足げな表情で「はふぅ」とソファーに雪崩れ込むが、それを見ている伊織は呆れた表情。
 けれどその顔には、どこか引っかかるようなニュアンスが混じる。


(……負けないんだから)


 伊織がまだ”あの領域”に達せていないことは、彼女自身がよく分かっている。
 だが、いつか。成長した彼女は今度は自分から挑戦状を叩きつけるだろう。
 なぜなら、彼女達は決して馴れ合いだけの関係ではないからだ。
 ……”ライバル”も、きっとそれを待っている。




――――――――――



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
235Res/263.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice