過去ログ - 【超電王】バッド・ラック・ラプソディ【デレマス】
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15: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 00:53:27.96 ID:NC0EDwH60
一瞬、夢を見ているのかと疑った。
見上げた空には、どうみても新幹線の先頭車両にしか見えない列車が、レールを次々と生成して空を走っていた。
あまりに現実味のない光景。
ゴムタイヤとぶつかった痛みは現実を雄弁に語っていたが、それでもにわかには受け入れ難い。
だから、列車が猛スピードで自分のいる方へ突っ込んできても身動きはできなかった。
以下略



16: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 00:56:28.03 ID:NC0EDwH60
<R←------I>

「…気絶した?」
「どうやらショックに弱い子みたいだな。ターミナルからブツ借りてきて正解かもしれない」

以下略



17: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 00:57:50.81 ID:NC0EDwH60
「幸太郎、とり急ぎこれでどうだ?」

テディは少女の背後にあったゴムタイヤと、廃材として置かれたであろう古いロープを拝借し、
簡易的な救命具を作り上げていた。
すぐにそれを受け取り、幸太郎は海に向かって呼びかける。
以下略



18: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 00:59:12.78 ID:NC0EDwH60
「助けた直後で申し訳ないが、確認だ。『シンデレラドリーム』号から降りたイマジンだな?」
「ああ、そうだぜ」

テディの質問に怪人は即答した。そしてさらに続ける。

以下略



19: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:01:02.67 ID:NC0EDwH60
幸太郎は緩めた緊張を即座に戻した。
予期していない可能性ではない。むしろ、自分が指名された時点から覚悟はしていた。
それでも荒事が避けられそうにないとなれば、相応の覚悟は要る。

「相手はどんなヤツなんだ?」
以下略



20: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:04:00.16 ID:NC0EDwH60
<R------→I>

「おい、大丈夫か?」

声と共に揺さぶられ、ほたるは目を覚ました。
以下略



21: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:05:42.22 ID:NC0EDwH60
「やっと気付いた。ホントに大丈夫か?
 さっきの話は好奇心で聞いただけだし、話したくないなら別にいいけど」
「あのっ、そういうわけじゃ…ただ気分を害したら嫌だな、って」
「大丈夫大丈夫、『オレが嫌いで逃げてました!』なんてダイレクトに言っても気にしないから。
 ま、初対面だけどね、オレ」
以下略



22: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:07:36.69 ID:NC0EDwH60
「それより、ホントになんでこんなところにいたんだ?」

幸太郎の疑問はもっともだった。
この港湾地区は工業用で、特定の日を除けば誰もいない状態が基本である。
だから、人の気配が極度に存在しない。
以下略



23: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:09:02.99 ID:NC0EDwH60
今の答えは半分本当で、半分嘘。
そして本当に-時として言葉ではなく身体で-納得したころには、
何も言わずとも相手の方が離れていくこともしばしばだった。
だからこそ、ほたるが自らその理由を口にすることは一度たりともなかった。

以下略



24: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:12:16.94 ID:nL7GwRxZ0
<R←------I>

海の上を離れたNEWデンライナーは、すぐ近くの倉庫区画に滑り込んでいた。
人気がなく、十分なスペースもあり、余程でなければ騒音も問題ならない。
車両を隠すには実に最適な場所であった。
以下略



25: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:13:40.78 ID:nL7GwRxZ0
「わかった。じゃあ、まずは落下までの話だな。
 …あの日、俺は『シンデレラドリーム』号に正規乗車していた。こんなザマだが、証拠は残ってる」

言いながら、ブルーは翼の中から1枚の紙片を取り出した。
先ほど海に落下した影響もあり損傷は激しかったが、テディが事前に見た『シンデレラドリーム』号の一般乗車券と相違ない。
以下略



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