過去ログ - 【超電王】バッド・ラック・ラプソディ【デレマス】
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20: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:04:00.16 ID:NC0EDwH60
<R------→I>

「おい、大丈夫か?」

声と共に揺さぶられ、ほたるは目を覚ました。
以下略



21: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:05:42.22 ID:NC0EDwH60
「やっと気付いた。ホントに大丈夫か?
 さっきの話は好奇心で聞いただけだし、話したくないなら別にいいけど」
「あのっ、そういうわけじゃ…ただ気分を害したら嫌だな、って」
「大丈夫大丈夫、『オレが嫌いで逃げてました!』なんてダイレクトに言っても気にしないから。
 ま、初対面だけどね、オレ」
以下略



22: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:07:36.69 ID:NC0EDwH60
「それより、ホントになんでこんなところにいたんだ?」

幸太郎の疑問はもっともだった。
この港湾地区は工業用で、特定の日を除けば誰もいない状態が基本である。
だから、人の気配が極度に存在しない。
以下略



23: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/25(日) 01:09:02.99 ID:NC0EDwH60
今の答えは半分本当で、半分嘘。
そして本当に-時として言葉ではなく身体で-納得したころには、
何も言わずとも相手の方が離れていくこともしばしばだった。
だからこそ、ほたるが自らその理由を口にすることは一度たりともなかった。

以下略



24: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:12:16.94 ID:nL7GwRxZ0
<R←------I>

海の上を離れたNEWデンライナーは、すぐ近くの倉庫区画に滑り込んでいた。
人気がなく、十分なスペースもあり、余程でなければ騒音も問題ならない。
車両を隠すには実に最適な場所であった。
以下略



25: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:13:40.78 ID:nL7GwRxZ0
「わかった。じゃあ、まずは落下までの話だな。
 …あの日、俺は『シンデレラドリーム』号に正規乗車していた。こんなザマだが、証拠は残ってる」

言いながら、ブルーは翼の中から1枚の紙片を取り出した。
先ほど海に落下した影響もあり損傷は激しかったが、テディが事前に見た『シンデレラドリーム』号の一般乗車券と相違ない。
以下略



26: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:15:30.50 ID:nL7GwRxZ0
「状況からして、君と一緒に落ちたイマジンがあの子を襲おうとしている犯人…ということか?」
「そういうことだ」

テディの推測を肯定すると同時に、再びブルーの顔に緊張感が戻る。
事件に影響するだけに、テディの目も真剣だ。
以下略



27: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:16:42.23 ID:nL7GwRxZ0
<R------→I>

「不幸?どういうことだ?」
「文字通りの意味、です」

以下略



28: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:19:49.15 ID:nL7GwRxZ0
「でも、私が撮影現場に入ると、決まって誰かが転ぶんです。
 怪我はもちろん、時にははしごごと倒れて重傷者も出ました」
「転ぶって…それ、ただ周りが不注意なんじゃないのか?」

あんまりな事態に思わず幸太郎はそう指摘するが、かぶりを振りながらほたるは否定する。
以下略



29: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:20:44.84 ID:nL7GwRxZ0
わずかな沈黙の後、口を開いたのは幸太郎だった。

「まぁ少し…というか、かなり不幸な出来事だとは思うけど、それでも君自身が悪いことをしたわけじゃないんだろ?」
「はい。だから、ずっと申し訳なくて、居づらくて…」
「気に病むのはわかるけど、そもそも責められるべき立場じゃないと思うんだけど。
以下略



30: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/10/26(月) 01:22:31.44 ID:nL7GwRxZ0
「最初は、現場に移動する時に決まって車や船が運航障害を起こして。
 2番目は、私のいる現場で毎回誰かしら食中毒で倒れて。それで、3度目」

幸太郎は黙っている。黙っているが、間違いなく話を聞いてくれている。
だがら、ほたるは構わず続けた。
以下略



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