131:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 23:33:40.63 ID:wlnW7ggg0
お稽古の時は、春香とミキの、どっちが主役をやるか、決まってなかったんだけど――。
今回のミュージカルは、ミキ、春香が主役をやるといいな、って思ってたの。
だって、春香の方が頑張り屋さんなのに、ミキよりおシゴト少なかったんだもん。
ミキはもう別の賞をもらってたし、春香のチャンスを、奪っちゃうとアレかなーって。
それで、ちょっとテキトーにやってたら――初めて怒られたの。プロデューサーに。
自分が本気になったら容易に勝てるほど、春香は弱いアイドルだとでも思っているのか。
そんなの、思ってるワケないの!
でも、ミキだって皆でキラキラしている方がいいって思うから、だから春香に――!!
哀れみなんて、本当に仲間を想う者のすることじゃない。
春香は、美希を超えることを――いや、美希に自分を認めてもらえることを願っている。
あの、ケンカのフリをした日から、ずっとだ。
春香のせいにして、本気になることから逃げるな。
プロデューサーは、全部お見通しだったの。
あのケンカのことも、ミキがテキトーに、それからホンキでおシゴトしてた理由も。
休憩が終わって、今度はもう一度、ミキが主役、春香がライバル役の番。
目の前には、夢のためにホンキで戦う女のコ。
ミキも――ホンキで、突き飛ばしたよ。
今度は、ホンキの演技で。
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