過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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141:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:16:28.92 ID:WfReZCwA0
 しかし、いざ、皆で描こうと言っても、スケッチブックは一つしかありません。
 皆で肩をひしめき合わせて描こうというのは、少し無理があります。

 そこで、真美が提案したのは、爆弾ゲーム形式というものでした。
 交代でペンを進め、時間が経ったら、リレーのように隣の人に渡すのだそうです。

 一人の持ち時間は20秒――若干、忙しい作業になりそうです。


 シチュエーション、どうしようかしら――律子がふと、思いついたように話しました。

 近景の肖像画か、遠景の風景画か――。
 プロデューサー単体を描くのか、私達も描くのか、何かしている様子を描くのか。


 これから描こうとするのは、プロデューサーの外見ではなく、内面なんでしょう?
 だったら、写実画にするよりも、抽象的に描いた方が良いんじゃないかしら。

 キュビズムとは言わないまでもね――と言って、水瀬さんは肩をすくめました。

 おー、キュビズムか。うんうん。
 あー、そうだね。キュビズム、ってほどではないね。キュビズム。

 我那覇さんと真は、たぶんキュビズムと言いたかっただけなのでしょう。


 それでは、開会に当りまして、発案者より一言。と、律子から急に求められ――。

 ――確か、こんなことを言った、と思います。


 美的センスが、どれだけ私達にあるのか、分かりませんけれど――。
 一人一人が持つ色で、皆が思うプロデューサーを、一つのキャンバスに描き出す。
 たぶん、その行為に失敗は無いと思うから――皆で、頑張りましょう。



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