過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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38:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:04:18.53 ID:wlnW7ggg0
 いきなり何か、褒めちぎられたから、自分、どうしたらいいか分からなくて――。
 うぎゃーやめてよー! って叫ぶしかなかった。

 そりゃ、確かに自分は完璧だけど、何でいきなり改まってそんなことを言うんさー!
 大体自分、強がってないし自滅しないし、泣き虫じゃないぞ! って文句言った。

 それで、ハッと気づいたらプロデューサー、貴音と一緒にニヤニヤ笑ってて――。


 恥ずかしがる響は、真、何物にも代え難く、良きものです、とか言いだす貴音。
 プロデューサーは、首が取れるんじゃないかってくらいウンウン頷いてる。

 やられた――二人して、よくも自分をからかってくれたなぁーっ!!

 怒りに震えた自分は、琉球空手でボコボコにしてやったぞ。
 床に突っ伏しながら、誤解だ、本心だ、とか呻いてるけど、許すわけないさー。
 ふんだっ! 自分のことを小馬鹿にする変態プロデューサーなんかもう知るもんか!


 えっ? ――いや、貴音はボコボコにしてないぞ?

 だ、だってそりゃ、女の子だし――すっごく大切な、親友だしね。


 プロデューサー――――。



 ――あっ、そうそう!
 貴音といえば、プロデューサーとの出会いは、貴音との出会いでもあったんだ!

 どういう意味かって?
 ふふーん、そんなに気になっちゃうのかー?
 しょうがないなー、話してあげるか!



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