6:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:29:01.89 ID:3f5kG5Qg0
青いステンドグラスを思わせるような何かで作られた鳥を金属で縁取り、本が傷つかないようにしっかりとヤスリがかけられていた栞でした。
私はすぐにこれだと思い、値段を見て絶望を覚えました。
7:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:29:29.75 ID:3f5kG5Qg0
絵本がたくさん入った本棚、その中に1冊だけ古ぼけた大きな本が存在感を放っていました。
昔、父から貰った本です、父がよく読んでくれた本で自分で読めるようになってから何度も何度も読み返した、そんな本です。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:30:43.71 ID:3f5kG5Qg0
「おや、珍しい、今日は君一人かい」
「あの...すみません叔父さん、本をお金にしてほし良いんですけど」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:31:13.56 ID:3f5kG5Qg0
「さて...ん?文香、どうしたんだい」
文香「叔父さん..少し....出かけてくるね...」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:32:02.67 ID:3f5kG5Qg0
急いで公園へと向かいました。
公園の時計は5時5分と表示していました。
11:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:32:31.67 ID:3f5kG5Qg0
「お誕生日おめでとう文香ちゃん」
文香「ありがとう、開けても良い」
12:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:34:01.85 ID:3f5kG5Qg0
文香「あのね、実は私もプレゼントを持ってきたの」
文香「お誕生日おめでとう....やっと言えた」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:35:01.74 ID:3f5kG5Qg0
袋の中にはブックカバーが入っていました。
革が使われていて高価そなものでした。
14:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:35:32.69 ID:3f5kG5Qg0
涙が出てきて、震える声で彼女に謝りました。
「ごめん、文香ちゃん....本、もうないんだ」
15:名無しNIPPER[saga]
2015/10/27(火) 23:36:13.37 ID:3f5kG5Qg0
彼女は泣きながら謝りました。
文香「ごめんなさい、私も嘘を言いました、あなたに喜んで欲しくて、持っている本を全て売りました」
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