過去ログ - アイシャ・ジャクソンの半生記
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43:名無しNIPPER
2015/11/02(月) 02:52:13.48 ID:YlVf3vwU0
アイシャは故郷のことを思い出した…
貧しくてひもじい想いをする家族…職をなくす父親…売春をする母娘…
カラシニコフを持つミナやアニスくらいの子供たち…骨と皮だけのような赤ん坊…

ジム「偽善的な募金をしながら、目の前のホームレスを嘲る偽善者はたくさんいるよな?」

アイシャ「ねぇ…じゃあ…正義って何なのよ?」

ジム「利害関係さ! 正義は利害関係につく看板みたいなもんさ!」

アイシャ「人の命は金次第、人生も金次第だと言いたいの?」

ジム「まぁ、一言で言うならそういうことか」

アイシャ「バカにしてるわ…お金がある者が正しくて、そうでないものは正しくないの?」

ジム「おいおい、そこまで言ってない…」

アイシャ「あなたはお金は幸せに直結すると思ってるのね? じゃあ、言わせて貰うけど。 お金がいくらあっても、貴方に人形として縛られる不自由な生活がとは思えないわ!」

ジム「不自由? 何が不自由なもんか、何でも出来る自由で楽しい生活だぞ?」

アイシャ「どこが! 全然自由じゃないわ! 私のこと何も考えてないじゃない!」

ジム「自由か…」

ジムは机に置いてある「ミスリバティ」の置物を手に取る…

ジム「リバティ…それは銅像の彼女のことじゃない!真のリバティ(自由)は」

そう言うとポケットからドル紙幣とカードを出して私に見せ付ける。

ジム「これだよ! これこそ真のリバティさ! これがあれば何でも出来る、これには無限の可能性がある!」

アイシャ「何よそれ!」

ジム「行きたい所にも行ける!食べたいものを食べられる!好きな物を買える!」

アイシャ「それはそうだけど…」

ジム「これがあればあるほど自由だし可能性は大きいが、逆に…ないとどうかね!?」

アイシャ「・・・・・・・・・・」

ジム「世の中の大半の物は、これで何とでもなる。
    金は資本主義社会における実質的な力、可能性、自由なのだ!
    人の命、愛、女…それらも金でどうにかなることの方が多いのだ!
    …キミは怒るだろうが、実際的には金でナントでもなる世の中なのだよ!」

アイシャ「そんな…そんな…」



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