52:名無しNIPPER
2015/11/03(火) 07:48:27.16 ID:a+Bw8t890
義父「ジム…そんな男だとは思わなかったが…」
義母「ねぇ、嫌なら…今回の縁談は…」
アイシャ「ううん、いいの、私受け入れる」
義父「そんな! いいんだぞ、断っても!」
アイシャ「もう逃げられない…もう止まらないよ…動き出しちゃったもの」
義母「アイシャ…」
アイシャ「運命を受け入れる…でも、私は運命に負けないから!」
義父「本当にすまない…我が娘よ」
両親はジムとは違って…
なんだかんだで「愛」を持っていた、私を愛していた。
私には分かる、両親の愛は感じるし、今までも感じてきた。
ジムが言うように「愛」なんて姿の見えない幻想かもしれない…
でも、幻想でもなんでもいい、私は愛を感じて幸せだ…
幻想とかそんなことは問題じゃないのかもしれない。
世の中には幻想みたいなことはいっぱいある、
人生だって見方によっては長い夢みたいな物かもしれない……。
しかし、私はこうも思うのだった。
重要なのはその事実より…
「私が私なりに感じる」っていう事、そういう気持ちが大事なのではないかと。
それが人間らしいってことの一つで、それが私にとっての「事実」なんじゃないかと。
私とジムは結婚式を挙げた、それはそれは豪華な結婚式だ…
私にしてみれば、豪華だがちっとも嬉しいイベントではなかった。
指輪の交換も誓いのキスも、感動という感動なんてなかった……。
…式を終えた後は「結婚ばかりが人生ではない」と自分に言い聞かせてみた。
ハネムーンは、ジムの言った通りのプラン…
「グランド・サラーキア号」でドバイに行き、そこのリゾートで過ごすという形になった。
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