63:名無しNIPPER
2015/11/04(水) 12:25:24.03 ID:1lGxvRQQ0
―ジュメイラビーチ
ショッピングをたっぷり楽しんだ後、
私たちはジュメイラビーチまで海を観に行った。
ミナ「ココってとっても綺麗ですよね」
アイシャ「ええ、私もここの風景は大好きよ」
夕日のアラビア海、とても神秘的な光景だった。
ミナ「あの、相談…が、あるんですけど」
アイシャ「え、何かしら?」
ミナ「その…二人だけで話したいことなんですけど」
アイシャ「え? 何かしら? 大事な相談なようね…」
私はジョンとライラに、少しだけ離れたところにいて貰うことにした。
アイシャ「ジョン、ママ、大事なお話があるから、ライラと少しあっちで待っててくれる?」
ジョン「うん! 分かった!」
ライラ「…さ、行きましょうか、坊ちゃま」
アイシャ「さて、何かしら?」
ミナ「あの、進路についての相談なんです……」
アイシャ「進路?」
ミナ「私、卒業したらアメリカに行くつもりです」
アイシャ「アメリカに!」
ミナ「父の知り合いがアメリカにいます、その人が私の面倒を看るから、
その気があるならアメリカの大学に留学しないかって…」
アイシャ「…それで、あなたはどうしたいの?」
ミナ「迷ってるんです…」
アイシャ「迷っている? 何を?」
ミナ「私はアメリカに憧れています、同時にアメリカを憎いとも思います」
アイシャ「…どういうことかしら?」
ミナ「覚えていますか?NYで私と一緒に買い物したことを。
私は母さんとああいうことが出来なかったから…
…一日だけでも、あなたとああいうことが出来て嬉しかったんですよ」
アイシャ「覚えているわ…私もあの時とても楽しかったわよ…?」
ミナ「…私の母さん、私とアニスが小さい頃に病気で死んだんですけど。
私がアメリカを怖いと思うのには、その死んだ母さんが関係してるんです」
アイシャ「んー…どういうことかな…?」
ミナ「私、父の本当の子供じゃないの、アニスとも本当の姉弟じゃない…
私は母の連れ子なんです」
アイシャ「え、連れ子なの?」
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