過去ログ - 沙紀「ひとかけらの微熱を乗せて」
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14: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:26:13.96 ID:8QRzfjZl0

「あ、あれ。ホントにないんすか?」

「……ない」

「なんか……ごめんなさい」

「いや、いいよ。謝られると余計、な」

しゅんとした沙紀もなかなかいい。
年少組のような極端な振れ幅はないけど、彼女も感情が表に出るタイプだ。
特にその瞬間を楽しもう、楽しんでいるときの表情は百万ドルの夜景よりもキラキラと輝いていて、綺麗で。

あぁ、そうだ。彼女をスカウトした理由もそれだ。

最初声かけたらナンパだって勘違いされて「そういうチャラいのはキライっす。他を当たってください」って突っぱねられらたっけ。
それでもめげずに彼女に会いに行った。
それだけの理由が彼女にあったから。



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