過去ログ - 速水厚志「ハッピーエンドを取り戻す」
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26:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:21:53.56 ID:08xPns3X0


滝川機を狙って現れた共生派の装甲車は、知性体ライザの指揮する青スキュラによってレーザーを受け破壊された。
いくら遠方から攻撃できるとはいえ、オウルベアとレーザーの撃ち合いになれば分が悪い。
危険を承知での、思慕の参戦だった。

さらに学兵の乗る戦闘車両数台も支援に加わり、滝川二番機を援護。
戦車、軽装甲ともに幾度も損傷を負いながらもぎりぎり踏ん張り続けていた。

突撃軍歌の唱和は、まだ続いている。


三番機は、緑の栄光号砲戦仕様と、さらに続いて合流した青と白に塗られた同じく栄光号砲戦仕様の支援を受け、オウルベアの一団を始末しようと敵の大集団を掻き回していた。

縦横無尽に暴れまわる複座型と、それを的確に支援する砲戦型二機。
グレネード弾はひっきりなしに爆発し、両脇に抱えた減口径砲二丁も次々リロードし火を吹く。
あれだけいたデーモンが徐々に剥がされていき、遠方で守られていたオウルベアを、ついには射程に捉えた。

「ふむ、敵陣に隙ができたな。さらに突破口を開くため、ミサイルを使うぞ」

「うん、分かった」

栄光号の援護射撃を受け、敵の軍勢、その僅かに生まれた隙間へと突っ込んでいく。
小型幻獣を見境なく踏みつぶしながら、射程範囲に最も突出したオウルベアまで届いた。

「今だ!」

周りじゅう敵に囲まれながら、ほんの一瞬の静止。コンマの間も置かずにジャベリンミサイルが放たれた。
全弾命中。静止した三番機を狙おうとした敵はことごとく消え去った。

立ち上がり、すぐさま走り出す。
周囲に再び敵が密集する前に離脱し、栄光号と合流。
そして守りの薄くなったオウルベアの一団に、栄光号二機と共に砲撃を浴びせかけた。

一体、二体。三、四と。

巨体が、数える間もなく沈んでいく。
巻き添えになったデーモンやゴブリンが何十匹と潰された。





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