過去ログ - 速水厚志「ハッピーエンドを取り戻す」
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32:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:27:29.24 ID:08xPns3X0

「意地悪ライバル小隊! そっちは生きてる? まだいけるよね!」

「きぃー! だからわたくしはそんな珍妙な名前、認めていませんからね!」

意地悪ライバル小隊……なぜか雪国仕様のスノーフォックスに、熱線砲や携行ミサイルをふんだんに所持したこれまた豪華な随伴歩兵部隊である。
そのライバル小隊が戦車を確実に守っているからこそ、不利な状況でもここまで戦えていた。

きゃいきゃい言い合いを続ける二人のやりとりを聞き流し、滝川はまた一体、もう一体と敵を削っていく。

「まったく、頼もしい限りだぜ。お前ら。……にしてもよ」

しかし、あと少し、とはなんなのか。
なにかこの状況を覆す策があるのか。そう問おうとした、ちょうどそのタイミング。

敵幻獣の大集団が、突然、爆発した。

「な、なんだぁ!」

こちらに届く距離ではなく、まだ移動中の、ぎゅうぎゅうに詰まった幻獣の群れ。
その群れの中で爆発が断続的に起こり、幻獣の進攻が一時的に止まった。
しかも爆発はさらに後方までどんどん続いて巻き起こり、敵戦力をずたずたにしていく。

「やったやった! やったんだ! さすが岩崎!」

嬉しそうに跳ねるような声で、ヒロイン天国小隊の隊長がはしゃぐ。

これ、あいつらの仲間がやったのか?
驚きながらも、しかし、これでどうにか互角に戦えると、滝川は歯を見せて笑った。

「やろうぜ軽装甲! こっから反撃、俺たちのターンだぁ!」





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