過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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45:名無しNIPPER[saga]
2015/11/21(土) 22:35:57.49 ID:02MC1cTgP

マツリ「・・・スズネちゃん、どうしたの? すごく悲しそうな顔してるよ」


 ホオズキ市を守る『たった2人の魔法少女』の片割れであるマツリは、心配そうにスズネの顔を覗き込む。

 『知覚』の特性を持つ魔法少女のマツリは、とても目聡く、感受性が高い。

 彼女の前ではおちおち感傷に浸ることもままならない。



 スズネはどうにかお茶を濁す嘘を探そうとしたが、

 本気でこちらを心配するマツリの目を見て、その無駄な努力を早々に諦めた。



スズネ「夢を見たの」


マツリ「夢・・・?」



 スズネの心は、既に貯水量でいっぱいのダムのような状態だった。

 ほんの少しでも亀裂が入れば、そこから決壊して感情が濁流のように押し寄せるだろう。



スズネ「私がツバキを殺しちゃう夢」


マツリ「!!」



 たかが夢の話なのに、マツリが目を見開く。

 ツバキは2人にとって、そんな風に軽々しく口にしてはいけないほど神聖な存在だったのだ。



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