13:名無しNIPPER[saga]
2015/11/05(木) 19:18:34.33 ID:/9pLGy/20
そのあと一時間ほどで話は終わり、局を出た。
「それじゃ、楽しみにしてるよ」
「ありがとうございます! 頑張ります! 今日はありがとうございました、失礼します!」
これを一刻も早く凛に伝えたい。
そう思いながら車に飛び乗った。
凛は恐らくレッスンを終えて戻っているだろう。
どうやって言おうか。
どんな顔をするんだろう。
第一声は何だろう。
そんな楽しい考えがどんどん浮かんでくる。
そんなことを考え、車を走らせていると。
「っと、あれ、通行止めか」
来るときには通れていた道路が通行止めになっている。
工事でも始まったのかな、と考えたが、よくよく見てみるとそんな生易しいものではないことが分かった。
「事故、か」
数台並ぶパトカーにサイレンの音、周りに人だかりが出来ている様子を見ると、それが事故現場だと言うことは、俺にでも分かった。
車同士の事故か、はたまた車と人か。
それは分からないが、楽しいことを考えていたときに事故現場に遭遇したんじゃ、気分が悪くなってしまうものだろう。
救急車が来ていることを考えると、相当な大事故らしい。
あまり事故現場に長居するのも気分的によくないので、俺は多少遠回りだが迂回する道を使おうと、引き返した。
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