過去ログ - 勇者「デブと一緒に旅に出ることになった」
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◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/06(水) 21:56:12.57 ID:C5vFH3vOO
〜駄菓子店〜
老婆エルフ「寄ってらっしゃい見てらっしゃい、百年の歴史を誇る老舗だよ!」
ソラト「これってもしかして温泉まんじゅうじゃない? 買ってよ、ねぇ!」
老婆エルフ「試しに一個、どうだい」
ソラト「ありがとうございます! ……もきゅもきゅ。ん〜! あまぁ〜い!」
勇者「ほほぅ、小豆に甘さが凝縮している。
見事な職人技だ」
ソラト「買ってよ! 買いなさいよ! あとで半分分けてあげるから!」
勇者「調査はどうする」
ソラト「食べながらでもできるでしょ! 皇妃の命令よ、購入なさい!」
勇者「皇帝といいお前といい、自分の意見を押し通したい時はすぐ、権力を振りかざすんだな。似た者同士って奴か」
ソラト「あんなのと一緒にするな!」
勇者「あーはいはい、了解しました。女騎士、皇帝から貰った金貨あるか?」
女騎士「ありません。使い果たしました」
勇者「千枚近くあったろ? 」
女騎士「五百枚で必需品を購入したのですが、残りを魔将軍の買い物代に肩代わりしてしまいました」
勇者「うーん、お前は阿呆なのかな?」
女騎士「申し訳ございません、敵の顔を知らなかったもので。国家の柱である騎士たる者が、国民を支えずしてなんたるかと……」
勇者「それは立派な心がけだが、俺のパーティーで金銭を管理する以上、魔王討伐に関係のない出費は控えてほしいものだね」
女騎士「すみません」
勇者「今回の件は水に流すけど、もうお前も大人なんだからさ。これをしたらどうなるかとか予想して行動しような」
女騎士「すみません」
勇者「ま、いいだろう」
ソラト「随分と調子乗ってるわね、あんた」
彼らが揉めている間に、店内では別の争いが繰り広げられていた。
店主が皺だらけの額に青筋を浮かせ、フード姿の客に唾をぶちまけている。
老婆エルフ「あんだって!? お前さん、これ全部買い占めちまうのかい!?」
ジャラール「そうだ。店内にある温泉まんじゅう、煎餅、カステラ、その他菓子類を全て買い取らせてもらう」
ジャラール「看板には、個数制限など書かれていなかった。金ならある」
老婆エルフ「常識ってもんがあるだろう! お前さんのせいで、残りのお客さんが売り切れの憂き目を見ることになるんだよ!」
ジャラール「俺は妹を救わねばならん」
老婆エルフ「知らん! 帰れ!」
ジャラール「それが客に対する態度か」
老婆エルフ「お前さんこそ、礼儀知らず常識知らずの野蛮人だね! まるでドブエルフみたいだよ!」
ジャラール「ああ、そうさ」
老婆エルフ「は?」
ジャラール「俺はドブエルフだ。貴様らが忌み嫌っている、穢れた種族だ」
ジャラールは右手を老婆の顔にかざした。
手の中で闇の波動が渦巻く。
直撃すれば、死は免れない。
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