過去ログ - 勇者「デブと一緒に旅に出ることになった」
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7: ◆LsZ4kFgXss
2015/11/07(土) 21:35:40.89 ID:44LsxRBV0
賑やかで栄えた町……
とは比べものにならないほど殺風景な風景だった。

デェブ「ははは、岩と砂しかねぇや……腹減った」

勇者「俺がまだガキだった頃、おばあちゃんがよく話してくれてたな。塀の向こうには緑の草原が地平線まで続いてるって」

勇者「ありゃ、嘘だったんだな……」

デェブ「んで、これからどうすんのさ。僕は今、腹がとても減っている。欠片でもいいからパンを口に入れたい気分だ」

デェブ「聡明な勇者ならば、僕の言いたいことは分かるね?」

勇者「俺らの目指す町はハゲーン町。礫砂漠の彼方に光が見えるだろう。あれがハゲーン町の灯台の光だ」

勇者「あそこの権力者に俺の友人がいる。ついたらメシをおごってもらおう」

デェブ「今ほしいんだよ!!!! パンが!!!! 肉が!!!!」

勇者「黙れ、俺だって腹が減ってる。でも無一文で飛び出してきちまったんだ」

勇者はロープを垂らすと、デェブと共に砂地に下りた。
その時、足元の砂がもぞっと動いた気配がした。
しかし、二人は全く気付かずに歩き出していた。


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