15: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/11/09(月) 02:12:58.56 ID:AV9UBOl30
ちひろ「あれ…ない…」
どうやら私はスマートフォンを会社におき忘れたようだ。
無かったら少し面倒なのでわざわざ取りに行くことになった。
本当に良いことないな。
こんな小さな事でも死にたくなるほど嫌気がさした。
ましてやモバPさんと乃々ちゃんの二人の世界を覗くことになる、そう考えるだけで気が狂いそうだった。
P「乃々…おいで」
事務所に戻り、私たちの部屋の前にくるとそんな声が聞こえた
乃々「そ、そんな…膝の上は恥ずかしくて…むーりぃ…///」
きくなきくなきくな
P「ほら、そんなこと言ってないで…な?」
そういうとモバPさんは乃々ちゃんを抱え自らの膝の上へ乗せました。
乃々ちゃんは恥ずかしがっているようですが、口角があがっており、彼女の喜びが垣間見えました。
これ以上見たくない。
もうスマートフォンなんて置き去りに消えたい。
そう思う一方でなぜか私の足は石像のように硬く、動きませんでした。
どうしてか、二人の行く末を見つめようとしているのです。
自ら拷問を受けようとしているのです。
P「乃々…好きだ」
乃々「も、もりくぼもです…けど…///」
そうして二人は唇を深く、熱く、長く、重ねました。
私が重役さんとするのとは違う。
愛に、幸せに満ちた
そんな素敵なキスでした。
かつて私が身を削ってまで救おうとした乃々ちゃんとモバPさん。
その2人が今幸せを堪能している。
苦労した甲斐があったんだ。
苦しんで、狂い死んだ甲斐があったんだ。
なんて到底思えなかった。
私は自分を犠牲にしてまで救いたがった癖に、いざ救った後、その2人が幸せそうにしているのを許せないでいたのだ。
気づけばいつの間にか家に帰っていて、ベッドにも入らず床でそのまま寝ていました。
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