28: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/11/09(月) 23:43:36.25 ID:wVHmsVNp0
千川さんの遺書を読み終えた僕は、ただ呆然とその場に立ち尽くすことしかできなかった。
涙も、謝罪の言葉も、怒りも、何も湧き上がるものはなかった。
代わりに一つだけ、僕の心をいっぱいに満たした感情があった。
僕はどうしようもなく馬鹿だったんだ。
千川さんは僕の前では常に笑顔を崩さなかった。
それが何故無理して作っているものと認識できなかった?
一度は気づけたじゃないか。
あの時、枕営業の話をした時は気づけたじゃないか。
それなのになんでそれからはずっと偽物の笑顔を気づけなかった?
いや…そうか。
見ようとしなかったんだ。
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