過去ログ - 結衣「いやな夢」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:01:24.08 ID:BRoeWTnho
子供のように大声で泣きながら、京子の温かい身体を抱きしめる。小さな背中を掻き抱いて、その感触を必死に確かめる。未だに夢と現実の区別がはっきりついていない自分の不安定な心に、京子はここにいるんだよと言い聞かせた。


京子「もしかしてまた怖い夢見ちゃったの……? 平気だよ、全部夢だって」

結衣「きょ……うこ、きょうこぉ……!」


まるで子供を愛する母親のように京子は私を抱きしめてくれた。何も知らないはずなのに、私の見た夢のことなどこれっぽっちの想像すらつかないだろうに、京子は私の孤独を拭うような愛情を持って私を受け止めてくれた。


京子「ごめんね……私ひどいよね。結衣がこんなになっちゃってるのに、全然気づけないでずっとゲームしててさ……今日はゆっくり休もう、ね?」

結衣「うっ……うっうぅ、うぅぅ……っ」

京子「ほら、泣かないで……」


何も謝ることなんかないのに、「ごめんね、ごめんね」と繰り返しながら京子は私の背中をさすり続けた。私はその首元に泣きはらした目を押し付けているから顔は見えないが、語りかける声色から京子も泣いているのだとわかった。

いっぱいに吸い込んだ京子の匂いは、夢の中で京子のベッドに感じたものの何十倍も強かった。


もう離さない、絶対に離れない……静かにそう誓う私の腕の力は強すぎて、抱きしめられている箇所も痛いだろうに、京子は優しい抱擁を続けてくれた。



そのまましばらくの時間が経ってようやく私が落ち着くと、痺れた足で立ちあがった京子は「よし、早く休める準備しよう」と言って私の手を引いた。

京子に支えられて洗面所まで一緒にいく。私が顔を洗おうとすると、京子はそのままお風呂に入っちゃえと言ってきた。汗かいてるんでしょ、とぎこちない手つきで私の服を脱がせてくる。一人で脱げるよと言いたかったが、私は言われるがままに無言で脱がされていた。


最初の夢の中で不気味な恐怖を味わわされたこの浴室も、優しい京子と一緒に入ればなんてことはない温かな空間だった。

ようやく泣き止んだ私に対して特に何を詮索することもなく、京子は静かに背中を流してくれた。京子が視界からいなくなることさえ嫌だったが、私の髪を柔らかくほぐす手つきが心の傷に沁み渡っていった。



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