29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:04:10.52 ID:BRoeWTnho
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……気づいた時には、私は学校にいた。
そこはまったくいつも通りの学校風景であった。廊下にはまばらに生徒がいて、その子たちからは楽しげな話し声も聞こえて、外からは部活の喧騒が聞こえる。よくよく見れば自分も制服を着ていた。
今私が立っている場所は、私もすっかり見慣れた、とある階の廊下。隣を向くとそこには「茶道部」と書かれた簡素な木の板がとりつけられた部室がある。
ここは、ごらく部室の前だった。
この中に京子がいるかもしれない。
授業が終わって放課後になると、いつも急げ急げと茶室に入っては、中でまったり遊んでいるだけの京子。
私と同じ制服姿で、いつものようにぐだぐだと持ってきた漫画を読んでいるかもしれない。
私は引き戸にそっと手をかけた。するとその時、隣から誰かの声がかけられた。
「あ、あのっ」
結衣「!」
ちなつ「あの……何か用ですか?」
目線を少し下げたところには、桃色のもふもふ髪を主張させた女の子がいた。
話しかけてきたのは、ちなつちゃんだった。
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