34:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:07:01.42 ID:BRoeWTnho
結衣「私と京子は一年生の間、二人でごらく部としてこの茶室を使わせてもらってた。秘密基地のような感覚で昼休みや放課後にここに集まり、まぁ……だべってたんだ」
結衣「そして二年に上がり、私たち二人の昔からの幼馴染であるあかりがこの七森中に入学してきたんだ。私たちは三人目の部員はあかりにしようと当初から決めてて、ここでようやくごらく部にメンバーが増えた」
ちなつ「ちょっと待ってください……あかりって、もしかして赤座あかりちゃんですか?」
結衣「あ、あかりのことは知ってるの!?」
ちなつ「ええ、同じクラスですから。お団子頭の、あのー……凄くいい子ですよね?」
結衣「ま、間違ってないけど……そうか、京子がいなかったら……二人の親交も深くはならなかったのか……」
あかりをきっかけに何かの糸口に繋がった気がしたものの、ちなつちゃんはあかりのことも詳しく知らないようだった。
わりかし残念なようで、けれどこの世界では当然だろうとも納得できていて……そんなおかしな寂しさが心の中を吹き抜ける。
結衣「ごめん、続けるね。あかりを招いて私と京子とあかり、三人でのごらく部生活が始まったんだけど……そこにすぐにやってきたのがちなつちゃん、君なんだ」
ちなつ「えっ、私!?///」
結衣「ちなつちゃんは茶道部への入部を希望してた。この茶室を使ってる私たちを茶道部の人と勘違いしてて……茶道部は廃部になってるんだよって教えてあげた時は、がっかりしてたっけなぁ」
ちなつ「…………」
結衣「でもそこで京子がすかさず、ちなつちゃんをごらく部に誘ったんだ。本当は、京子の好きな漫画に出てくるキャラクターにちなつちゃんがそっくりだった、っていう理由があったんだけど……でもなんだかんだでちなつちゃんはごらく部の一員になって、晴れて私たち四人は揃った」
ちなつ「…………」
56Res/70.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。