過去ログ - 【デレマス】オン・ザ・ストリート・コーナー【鎧武】
1- 20
1: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 01:45:49.78 ID:ad04rnso0
・外伝2発売記念!でも下手するとザック外伝とはパラレルになるかも…(見る前から書き出してます)

・1日1回まったり進行

・できれば次の水曜日までに完結させたい(希望的観測)

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 01:47:08.31 ID:ad04rnso0
「お疲れ、ザック!さすがに本選出場までは軽かったな」

ロッカールームに現れた眼鏡の青年は、見慣れた人影を見つけるなりそう声をかけた。
茶髪で小奇麗なルックスに、赤と黒を基調とした流麗なステージ衣装が眩しい。
その衣装に付けられたプレートには、彼のダンサーとしての名前である「ペコ」と記されていた。
以下略



3: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 01:48:00.35 ID:ad04rnso0
「『アーティスター』…ああ、TV番組の企画絡みで出てきたイロモノね」

「お、ナメて見てるな?」

「だって本業はアイドルだろ?あの子ら。いくら運動量あっても畑違いでしょ」
以下略



4: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 01:49:17.01 ID:ad04rnso0
2人は同じチームのメンバーだが、リーダーはザックである上、ダンス歴にも差がある。
ペコにだって踊りが誰よりも好きだという自負や、ステージで踊り続けた経験から来る自信はあった。
だからこそ遅れを取るつもりはないのだが、ことダンスに対する感覚においては、
渡米して1年の武者修行まで行ったザックの方が鋭敏であると認めている。
そのザックにこうまで言わせるなら、油断ならない相手ということに他ならない。
以下略



5: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 01:51:41.52 ID:ad04rnso0
---------------------------------------------------


Kamen Rider Gaim

以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2015/11/11(水) 14:35:46.53 ID:5rkTeFIIO
鎧武嫌い


7: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 23:48:25.04 ID:ad04rnso0
<R------→I>

「ストリートダンス・デュオぉ?」

タオルで汗を拭いていた吉岡沙紀は、聞き慣れない言葉にその中性的な顔を曇らせた。
以下略



8: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 23:49:53.21 ID:ad04rnso0
会話の合間にスポーツドリンクをぐびぐび飲んでいた伊吹は、
ぴっ、と人指し指を立てながらボトルから口を離した。

「ほら、ストリートダンスって割と数集まって踊るイメージあるじゃん?
 実際にはそんなことないんだけど、テレビ番組とかの影響もあってどうしてもそう思われがちというか」
以下略



9: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 23:51:07.09 ID:ad04rnso0
「軽くOK出しちゃったけど、ホントに大丈夫なんすかね?
 そりゃ、アタシだってダンスやるのは大好きですけど…」

沙紀の口から、思わず不安げな言葉が漏れる。
『ストリートダンスの仕事』というだけであまり詳細を聞かないまま、既にオファーを受けてしまっている。
以下略



10: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 23:55:00.05 ID:ad04rnso0
「…なんで自分なんすかね?こう言っちゃなんですけど、他にも候補はいると思うんすよ」

周りに聞こえないよう小声で、沙紀は伊吹の耳元にそう呟いた。

プロダクション単位で場所を借りている以上、練習場にいるのは何も2人だけではない。
以下略



11: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/12(木) 00:07:37.59 ID:86cUeG390
伊吹のやんわりとした否定に、沙紀は少しだけ目を大きく見開く。
自身の下地からすれば当然の答えで、他のアイドルにない自分だけの長所としてもっとも妥当だと考えていた。
それだけに、それ以外の理由を自然と思考から外していた。

わずかだけ間が空いて、伊吹は答えを改めた。
以下略



12: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/12(木) 00:10:09.25 ID:86cUeG390
「納得してくれた?」

「とても。まぁ、自分なりに…っすけど」

沙紀の少しだけ慎重な答えは、どうやら伊吹の期待したものであったらしい。
以下略



13: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/12(木) 00:11:43.61 ID:86cUeG390
「…念のため言っとくけど、学園祭ライブとかで一緒に組んだ贔屓目じゃないからね。
 本気だよ、アタシは」

「もちろん。OK出したからには、アタシもアートとダンスで全力出すっすよ!」

以下略



14: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:22:27.71 ID:QCfBBdBy0
<R←------I>

「お、ザック!思ったより早かったな」

全日本ストリートダンス選手権・本戦前日。
以下略



15: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:23:45.26 ID:QCfBBdBy0
「忠告もらった『アーティスター』の件だけど、姉ちゃんが録画してたおかげで
 これまでの放映内容もさっくりダイジェストで追えたし、予選会の映像もキレイに見れた」

姉ちゃん、と聞いてザックはペコの姉・アザミのことを思い出す。
根っからののダンス好きで有名で、就職した今でこそ一線からは退いたものの、
以下略



16: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:25:16.43 ID:QCfBBdBy0
ザックよりゆっくり鑑賞しただけあって、ペコの冷静な観察力は冴えていた。
ダンスと違い、ビジュアル面については存在感が目立つ程度の印象は持ったが、ザックも深く追い切れていない。

改めて映像を見ると、『アーティスター』の存在感は目立つという域を超えていた。
ストリートダンスとなると、動きやすさ以上に表面的な「ストリート」のイメージを重視し過ぎて、
以下略



17: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:28:02.92 ID:QCfBBdBy0
「…この間もあっさり断言してたけど、実はなんか知ってるんじゃないの?ザック」

余計な疑念を持ったまま大会に臨むのも良くない。
ペコは思い切って直接問う。それに答えるザック当人の声は気楽だ。

以下略



18: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:35:52.16 ID:QCfBBdBy0
全日本ストリートダンス選手権の本戦開催地は、沢芽市に新設された文化ホールだ。
元よりダンスが盛んだった場所の上、災害復興という名目も立てば誘致は行いやすい。
どこで開催されようとザック達は足を運ぶつもりだったが、ホームグラウンドであれば当然余裕はできる。
そして肉体的・精神的な消耗が避けられれば、それだけ充実したパフォーマンスも行える。

以下略



19: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:37:27.63 ID:QCfBBdBy0
「戦いは避けられなさそうだな。ペコ、あっちの練習はできてるか?」

ザックの問いに、ペコはポケットから木製のパチンコを取り出した。
その表層はボロボロで、一見してよく使い込まれていることがわかる。

以下略



20: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/14(土) 23:26:39.74 ID:nteQ6JAQ0
<R------→I>

アイドルの中でもダンス志向となれば、運動量やトレーニングの精度は本職のダンサーに勝るとも劣らない。
しかし、ことコンディション調整という部分では確実に不利だ。
フリの確認などはセッティング待ちの合間で対応できても、ロケなりライブなりで身体への負荷は確実にかかるし、
以下略



21: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/14(土) 23:28:23.74 ID:nteQ6JAQ0
「とりあえずはお疲れ様っす!」

「おつかれー!…って、本番は明日だけどね」

ホテルの一室に、プラスチックの蓋同士がぶつかる軽い音が鳴る。
以下略



90Res/104.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice