過去ログ - 【デレマス】オン・ザ・ストリート・コーナー【鎧武】
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69: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/21(土) 20:44:05.80 ID:b8RTQZcs0
「そう思ったのなら、僕の勝ちだ」

何、と聞き返す間も龍玄・黄泉にはなかった。
斧を大上段に構えたまま、動きが痙攣するように止まる。
異常を感じてか視線を下げた龍玄・黄泉には、光の矢が消える瞬間が見えた。
ヨモツヘグリロックシードを、ドライバーごと貫通する一撃。

矢の撃たれた方向を見ると、確かに黒影・真の姿があった。
その手には赤い弓が握られている。

「ソニックアロー…だと?そのロックシードで、出せるわけが…」

よろめきながら後退する龍玄・黄泉を前に、チャクラムでの反撃が直撃した。
斧が手から落ち、龍玄・黄泉自身の身体も地を転がる。

「なぜあのロックシードを使うと『リキッド』と鳴るかわかるかい?
 僕も不思議だったんだ、他のエナジーロックシードではそんな音しないからね。
 夢の世界で聞いたのは最終局面だったから、その時は調べる猶予なんてなかったけど」

言いながら、手放した2つ目のチャクラムを回収し、盤石の態勢を整える。
状況が有利であろうと油断をしないのは、今の光実の持つ強さだった。

「答えはプロフェッサー凌馬の研究資料にあったよ。解決策も合わせてね。
 …単純にエネルギー不足なんだよ。元のランクが低いマツボックリは、エナジー化しても使えるエネルギーが少ない。
 ならエネルギー供給を満たしてやれば問題は解決する。一番手っとり早いのは、2個を連続して使うことだった」

黒影・真のベルトの中央にも、ソニックアローの中心部にも、全く同じ錠前が同時にセットされている。
その光景を見て、光実が自身に注目を向けるようタイマン勝負に専念していたのは、
決して自身に対するこだわりではなく、錠前を連続使用する隙を見せないための策にしか過ぎなかったことを、
龍玄・黄泉は悟っていた。


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