過去ログ - 【デレマス】オン・ザ・ストリート・コーナー【鎧武】
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7: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 23:48:25.04 ID:ad04rnso0
<R------→I>

「ストリートダンス・デュオぉ?」

タオルで汗を拭いていた吉岡沙紀は、聞き慣れない言葉にその中性的な顔を曇らせた。
以下略



8: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 23:49:53.21 ID:ad04rnso0
会話の合間にスポーツドリンクをぐびぐび飲んでいた伊吹は、
ぴっ、と人指し指を立てながらボトルから口を離した。

「ほら、ストリートダンスって割と数集まって踊るイメージあるじゃん?
 実際にはそんなことないんだけど、テレビ番組とかの影響もあってどうしてもそう思われがちというか」
以下略



9: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 23:51:07.09 ID:ad04rnso0
「軽くOK出しちゃったけど、ホントに大丈夫なんすかね?
 そりゃ、アタシだってダンスやるのは大好きですけど…」

沙紀の口から、思わず不安げな言葉が漏れる。
『ストリートダンスの仕事』というだけであまり詳細を聞かないまま、既にオファーを受けてしまっている。
以下略



10: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/11(水) 23:55:00.05 ID:ad04rnso0
「…なんで自分なんすかね?こう言っちゃなんですけど、他にも候補はいると思うんすよ」

周りに聞こえないよう小声で、沙紀は伊吹の耳元にそう呟いた。

プロダクション単位で場所を借りている以上、練習場にいるのは何も2人だけではない。
以下略



11: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/12(木) 00:07:37.59 ID:86cUeG390
伊吹のやんわりとした否定に、沙紀は少しだけ目を大きく見開く。
自身の下地からすれば当然の答えで、他のアイドルにない自分だけの長所としてもっとも妥当だと考えていた。
それだけに、それ以外の理由を自然と思考から外していた。

わずかだけ間が空いて、伊吹は答えを改めた。
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12: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/12(木) 00:10:09.25 ID:86cUeG390
「納得してくれた?」

「とても。まぁ、自分なりに…っすけど」

沙紀の少しだけ慎重な答えは、どうやら伊吹の期待したものであったらしい。
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13: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/12(木) 00:11:43.61 ID:86cUeG390
「…念のため言っとくけど、学園祭ライブとかで一緒に組んだ贔屓目じゃないからね。
 本気だよ、アタシは」

「もちろん。OK出したからには、アタシもアートとダンスで全力出すっすよ!」

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14: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:22:27.71 ID:QCfBBdBy0
<R←------I>

「お、ザック!思ったより早かったな」

全日本ストリートダンス選手権・本戦前日。
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15: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:23:45.26 ID:QCfBBdBy0
「忠告もらった『アーティスター』の件だけど、姉ちゃんが録画してたおかげで
 これまでの放映内容もさっくりダイジェストで追えたし、予選会の映像もキレイに見れた」

姉ちゃん、と聞いてザックはペコの姉・アザミのことを思い出す。
根っからののダンス好きで有名で、就職した今でこそ一線からは退いたものの、
以下略



16: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2015/11/13(金) 01:25:16.43 ID:QCfBBdBy0
ザックよりゆっくり鑑賞しただけあって、ペコの冷静な観察力は冴えていた。
ダンスと違い、ビジュアル面については存在感が目立つ程度の印象は持ったが、ザックも深く追い切れていない。

改めて映像を見ると、『アーティスター』の存在感は目立つという域を超えていた。
ストリートダンスとなると、動きやすさ以上に表面的な「ストリート」のイメージを重視し過ぎて、
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