2:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:40:38.20 ID:f7Hk+2W70
さぁ……まず何から話そうか……俺がどこに向かっているかはまぁ話さなくても読者の方はわかってるいると思う……そう、予想を裏切ることなく温泉だ。誰と行くことになったかを話す前に俺が温泉に頻繁に行っていることを心配してくれる方がいるらしいので、それについて一つ言っておこう……あの秘湯はそれだけの価値がある…まぁ入った奴しか分からない魅力ってもんがあるのかもな。
さて前置きが長くなったとこ……
いろは「もうっ!先輩!聞いてるんですかっ!?」
3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:41:23.62 ID:f7Hk+2W70
いろは「だ〜から〜そんなに遠い距離ならトランプとか用意しとくのが普通じゃないんですか?」
二人で行くのにトランプ?七並べか?ポーカーか?
八幡「まぁそういうのはないが菓子でも食べて落ち着けって……」
4:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:41:51.08 ID:f7Hk+2W70
八幡「俺とお前が付き合うなんてことは天が落ちて地が割れるのを心配するようなもんだ……」
いろは「えーっとー…そういう言い方するからきもち悪……取っつきにくいって思われちゃうのかもしれないですねー」
気持ち悪いって言った方がいっそ清々しいまであるぞそれ
5:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:42:39.74 ID:f7Hk+2W70
最寄りの駅に着いたので電車から降り改札をくぐる 。……う〜ん、そろそろ見慣れたなこの寂れた景色も
後ろから軽く袖を引かれたので振り返る
いろは「本当にこんな寂れたところに秘湯があるんですかー?」
6:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:43:25.82 ID:f7Hk+2W70
しばらく山道を進んだ……一色はそこまで疲れていない様子だ、もっと…もう疲れましたぁ〜一歩も動けませ〜ん先輩おぶってくださいよぉ〜(裏声)とか言うと思ったぜ
八幡「一色、お前意外と根性あるんだな……」
いろは「先輩……もしかしてあたしがもう疲れたとか一歩も動けないとか言うと思ってたんですか?」
7:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:44:03.14 ID:f7Hk+2W70
八幡「お前……ほんといい性格してるよな……」
いろは「……でも言わないだけで疲れてない訳じゃないんですよ……」ボソッ
本当にやっぱコイツあざといわ……
8:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:44:37.45 ID:f7Hk+2W70
いろは「もしかして……こういうときだからって口説こうとしてます?ごめんなさいときめきかけたけど冷静に考えたらちょっとだけ無理です」
ちょっと……だけね
八幡「そんなんじゃねーよ」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:45:56.58 ID:f7Hk+2W70
ここの温泉には俺が来るときは他人が来ない魔法でもかかってるのかもしれませんねぇ……まぁ例の如く服を着たまま温泉に先客がいないか確認した。脱衣所の外の岩に腰掛けていた一色に声をかける
八幡「おい、先客はいないみたいだ……とっとと入っちまおうぜ」
いろは「はーい……ってもしかして一緒に入るつもりですかっ!?もしかしなくてもありえないんですけど」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:46:33.67 ID:f7Hk+2W70
いろは「まさか……奉仕部のお二人ですか?……」
途端に脳裏をよぎる鮮明な記憶……雪ノ下との近すぎる心の距離と暖かい手の感触。……由比ヶ浜の甘美な匂いと耳元の囁き……
八幡「……」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:47:39.50 ID:f7Hk+2W70
女性と温泉に入るのも四度目にもなると慣れたもので脱衣所の方を意識しなくても自然と背を向けてくつろげるようになった……やっぱり何度入っても良いものだ……良い意味で力が抜ける……後ろの方でお湯が跳ねる音がしたような気がした
いろは「絶対こっち見ちゃダメですからね……」
一色は俺の後ろにすぐ腰をかけたらしい
12:名無しNIPPER[saga]
2015/11/11(水) 17:48:23.78 ID:f7Hk+2W70
いろは「先輩……あのとき言ってた本物ってもう見つかりましたか?」
そういやコイツあの時に部室の外にいたよな……つか恥ずかしいからその話し持ち出すのやめてくんないかねいやほんと
八幡「……まだだ」
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