1: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 22:47:10.97 ID:KkRPY6Ap0
・書き溜めはある程度ありますが、完結には至っていないので、今日ある程度投下した分以降はゆっくりと更新します。
・更新は不定期です。超亀更新です。
・世界観は異世界です。転生ものではありません。
・有名な怪物や妖怪の名前が登場することがありますが、本SS内での設定が多いですので注意が必要です。
・レスへの返信はある程度まとめて行います。ですが誤字指摘などへは早急に対応します。
・地の文、効果音等が一切ない、完全な台本形式ですので状況がわかりにくい所が出るかもしれません。その際には遠慮なく質問してください。
それではよろしくお願いします。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 22:49:06.88 ID:KkRPY6Ap0
《狐》
お祓い師(この長い階段の先に土地神信仰のための社があるらしい)
3: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 22:50:50.83 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師「まて、いま自分のことを神と言ったか?」
???「そうじゃ、わしはこの社に祀られておった狐神じゃ。信じられんか?」
お祓い師「にわかに信じられんな。俺の知っている神というものはもっと人々に慕われているものだが」
4:くなかれかなよ[くなかれかなよ]
2015/11/13(金) 22:52:24.84 ID:ToyrU8GT0
くなかれかなよくなかれかなよくなかれかなよくなかれかなよくなかれかなよくなかれかなよ
5: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 22:53:07.87 ID:KkRPY6Ap0
狐神「一緒にするでない」
お祓い師「まあ、どうしてもというならば見てやらんこともない。ただし少しでも不審な真似をすれば即座に祓うぞ」
狐神「うむ、よかろう」
6:名無しNIPPER[sage]
2015/11/13(金) 22:54:34.16 ID:f7Lnznheo
期待
7: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 22:56:03.13 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師「そうか、じゃあな。俺は帰る」
狐神「……おぬし見たところお祓い師のようじゃが、わしを祓わずに帰ってよいのか」
お祓い師「俺は金にならないことはしない。お祓いも依頼でなければ自分の身に危険が及ばない限りしない」
8: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 22:58:00.46 ID:KkRPY6Ap0
狐神「神は信仰に縛られる存在じゃ。わしを信じるものがいない今、わしが行動できる範囲はせいぜいこの社のある山の中だけじゃ」
狐神「幸いにこの山は自然豊かで食料には困らぬが、話す相手がいないというのは辛いものじゃ」
狐神「もしよければ暇な時に話し相手になってくれんかの」
9: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:02:09.59 ID:KkRPY6Ap0
*
10: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:04:28.50 ID:KkRPY6Ap0
町人「ここの所空気が乾燥していたせいだろう。町の火消したちが町まで燃え広がらないように頑張っているみたいだが……」
お祓い師「町に火がこないように食い止めるしかできないのか。山の社はどうなる」
町人「社……?なんのことだかわからないが、もう火事はあの規模だ。鎮火するのは一苦労だろうな」
11: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:06:27.43 ID:KkRPY6Ap0
*
12: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:08:19.09 ID:KkRPY6Ap0
狐神「しかしおぬしが来たからもう平気じゃ。社はもう駄目じゃがここ一帯に炎が広がるまではまだ時間がある……」
狐神「どうか最期ぐらいは看取ってくれんかの」
お祓い師「や、社に火が……!」
13: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:10:10.44 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師(なんというか、自分でも嫌になるほどのお人好しだな)
お祓い師「……だが、やるしかない」
狐神「……お、おぬし何をしておる!既に社は燃えておるぞ!」
14: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:11:53.30 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師「少し痛いが我慢しろよ。血が必要なんだ」
狐神「痛っ……!って、待ておぬしよ!自分のしていることが分かっておるのか!?」
お祓い師「分かっているに決まっているだろ。俺を依り代として契約をし直すんだよ」
15: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:14:10.83 ID:KkRPY6Ap0
狐神「依り代となるものの一部をわしに捧げる必要がある。今回はおぬしの血がよいじゃろうな」
お祓い師「わかった、血だな。……くっ……!」
お祓い師「これでいいだろ。飲めよ」
16: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:17:02.16 ID:KkRPY6Ap0
狐神「…………」
狐神「……うむ、成功じゃ。意識がはっきりと戻ってきたのう」
狐神「さて、それでは急いで山を降りるとするかの。だいぶ火の手が回ってきたからのう」
17: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:19:41.07 ID:KkRPY6Ap0
*
18: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:24:19.31 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師「ところで先日助けてやったことに対する報酬がまだだが……?」
狐神「ふむ、そうじゃったな」
狐神「……やはりこのカラダが目当てなんじゃろう?」
19: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:25:50.49 ID:KkRPY6Ap0
狐神「わかっておる」
狐神「……ちなみにわしは経験豊富じゃからな。大抵の戯れには対応できるからの、安心せい」
お祓い師「か、ね、で、か、え、せ!」
20: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:28:06.48 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師「そうならないように気をつけるんだな」
お祓い師「……さて行くか」
狐神「……うむ」
21: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:34:51.24 ID:KkRPY6Ap0
狐神「わしは何百年もの間、あの小さな山の中で一人で暮らしていた」
狐神「供物を持って訪れる人々に、わしが持つ力の限りを持って手を差し伸べた」
狐神「しかしそれは、わしの力による、するべきことの決まった作業のようなものじゃった」
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