過去ログ - 屋上に昇って
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166:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:35:57.88 ID:Xdnzlkp4o

◇[Wounded Deer]


 嵯峨野先輩が文芸部の部室をふたたび訪ねてきたとき、部室にいたのは俺とるーだけだった。
以下略



167:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:36:32.66 ID:Xdnzlkp4o

「高森に何か用事ですか? 治療費なら払えないと思いますよ」

 そんな金あるならウェブマネーにつぎ込んでるだろうし。

以下略



168:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:37:18.93 ID:Xdnzlkp4o

「そっちの子は、新入部員? 勧誘した甲斐があったね」

 嵯峨野先輩は顧問みたいな口調でそう言って、るーを見る。
 彼女はぺこりと頭をさげた。たぶん、この部とどういう関係がある人なのか、わからないんだろう。
以下略



169:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:40:43.22 ID:Xdnzlkp4o

 変っていうか……いや、まあ、俺には関係ないんだけど。

「そっか。ふうん。じゃあ、がんばってね。おじゃましました」

以下略



170:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:41:09.26 ID:Xdnzlkp4o

「どう思う?」

 扉がしまってから、俺はるーにそう訊いてみた。

以下略



171:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:41:44.89 ID:Xdnzlkp4o

「一目惚れかあ」

 しばらく沈黙があったあと、るーはまた自分のほっぺたをシャーペンでつつきながら溜め息のように呟く。

以下略



172:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:44:09.33 ID:Xdnzlkp4o

 少しするとゴローが部室に帰ってきて、並んで座る俺とるーをちらりと見たあと、窓際の定位置に腰掛けてノートを広げ始めた。

「何か書くの?」

以下略



173:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:44:37.07 ID:Xdnzlkp4o

 さらに少し経ったあと、高森が疲れたような顔で部室のドアにもたれるようにしながら戻ってきた。

「おかえり」

以下略



174:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:45:18.09 ID:Xdnzlkp4o

「暗号みたいな奴だよ、文字入れ替えて別の文つくったりする奴」
 
「人名って言ってましたけど」

以下略



175:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:45:46.16 ID:Xdnzlkp4o

「オリキャラの名前で姓名判断とかするようになったら末期だよねえ」

 高森はぼんやり呟く。いろいろ痛い流れになってきた。

以下略



176:名無しNIPPER[saga]
2015/11/25(水) 22:47:01.68 ID:Xdnzlkp4o

 会話が一段落して、自分の原稿の作業に入ったゴローの横で、高森は憂鬱そうに溜め息をついていた。

「どうしたの?」

以下略



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