897:名無しNIPPER[sage]
2016/03/19(土) 17:27:59.08 ID:1jjqCKE7o
乙です
898:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:02:05.31 ID:GUkSZoj/o
◇
それからも、女たちの話は途切れなかった。
あちらにいったりこちらにいったりさまざまな変化をたどりながら、そのうち何の前触れもなくみんな話さなくなった。
899:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:02:37.12 ID:GUkSZoj/o
「タクミくん、大丈夫?」
そう訊いてきたのもちい姉だった。
900:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:03:25.25 ID:GUkSZoj/o
「ちい姉」
と、俺は声を出して彼女を呼んだ。
ちい姉は不思議そうな顔でこちらを振り向いて、「なに?」というふうに首をかしげた。
901:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:03:52.59 ID:GUkSZoj/o
「どうしてそんなことを訊くの?」
「……わからない」
902:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:04:22.27 ID:GUkSZoj/o
「解釈だよ」
と、ちい姉は言った。
903:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:04:59.14 ID:GUkSZoj/o
るーが、何かをうかがうように、俯いた。
「でもさ、それが本当に、ただの不幸かなんて、わからないんだよ」
904:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:05:28.42 ID:GUkSZoj/o
「わたしが、もしも、もう少し強かったら、もう少し器用だったら、もう少し周囲に溶け込めてたら……。
そう思うときもあるけど、もしそうだったらわたし、きっと……遊馬に会えてなかったんだよ」
「……」
905:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:06:18.88 ID:GUkSZoj/o
◇
ちょっと散歩してくる、とそう言って部屋を出た。
906:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:06:49.95 ID:GUkSZoj/o
携帯を取り出して、ラインの画面を呼び出した。
少しだけ迷って、意外とまだ早い時間だということに気付いて、コールした。
よだかはすぐに出た。
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