962:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 00:17:32.16 ID:MXZ6V7p7o
◇
なんでなのかは、やっぱりよくわからない。
俺は床の布団に寝そべっていて、るーは俺のいつも使ってるベッドに横になっていた。
床のほうが固いから、なんて当然のように思ったけど、
今になって自分の匂いがしみついていないか気になったりもした。
そういえばよだかが、匂い、するって言ってた気がするし。
なんてことを、まさか訊ねるわけにもいかずに、俺は黙ってた。
ただ俺は、普段、自分の使っているベッドに、パジャマ姿で横になっている好きな子の息遣いを聞きながら、
息遣いを聞いてる自分が気持ち悪くって、なんとか意識しないように気を付けていた。
「前も……」
と、不意にるーは言う。
「前も、お泊りしたこと、ありましたよね」
「バーベキューのとき?」
「うん。それに、台風のときも」
「……あったなあ」
子供だからといって、るーと一緒くたに扱われて一緒に寝させられたっけ。
俺だって小学高学年だったわけで、いろいろ気まずかったことを覚えている。
美咲姉なんて、考えてみれば二つか三つくらいしか違わなかったわけで(当時はすごく大人に見えたけど)。
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