過去ログ - セイバー「士郎、愛しています」
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2:名無しNIPPER[sage]
2015/11/21(土) 06:50:13.03 ID:S5JowmEOo
俺のセイバースレキターーー!!


3:名無しNIPPER[sage]
2015/11/21(土) 06:51:29.35 ID:iYLehal+O
なんで建てるだけで終わらせんの?


4:名無しNIPPER[sage]
2015/11/21(土) 09:18:24.37 ID:wJB22JbDO
炙り出しかな?
ミカンの汁で書いてあるとか


5:名無しNIPPER
2015/11/21(土) 13:13:41.90 ID:hffjjocfo

とても踏ん切りをつけることができなかった。
幾度と決意したはずであるが次の瞬間にはその決意が虚しく崩壊することの繰り返しだ。
そして今、運命の時がそこまできているというにも関わらず青年は地に足の着かないままであった。

以下略



6:名無しNIPPER
2015/11/21(土) 13:15:09.28 ID:hffjjocfo

時が止まったと錯覚してしまうほどの静寂、風の音すら周囲の環境音すら聞こえてこない、ただあるのは暗闇の音。
士郎の心理状態は当然まともではなく、動揺及び安堵が高速に入り混じるある種の狂気に達していた。
あの日、目を見つめ合ってしっかりと決断したセイバーとの約束をその成立条件がそろった時点でひっくり返す暴挙。
言えたという安堵は消えうせ、今のセイバーの心理状態を考えた瞬間とてつもなく怖く、ただグッと俯くことしかできなかった。
以下略



7:名無しNIPPER
2015/11/21(土) 13:16:19.11 ID:hffjjocfo

裏切る――――。
こんなワードを使われてしまった士郎の精神は積み木のごとく不安定となり、動揺を隠すことが困難となった。
一見冷静なセイバーであると認識した瞬間に奇襲をかけられたかの如く、厳しい言葉を投げかけられたのだ。
この刃のように鋭利な問いかけはセイバー自身の心に幾らかの揺らぎがあったことの証明でもあった。
以下略



8:名無しNIPPER
2015/11/21(土) 13:17:39.75 ID:hffjjocfo

ぶつけ終えた時、士郎はとても自らを情けなく思い唇を噛み締めたがそれでも構わないと思いまっすぐな瞳を見つめ返した。
セイバーのまっすぐな瞳がみるみると曇ってゆく、その曇り方はまるで見たくないものを見るような、失望の意にあふれているようであった。

「貴方は私の事を理解していなかったのですね……」
以下略



9:名無しNIPPER
2015/11/21(土) 13:18:57.91 ID:hffjjocfo

ぐうの音もでなかった。
その通り、士郎は自らが救われないが為にセイバーの保身を口実に約束を違えたのだった。
セイバーを失いたくない。セイバーともっと一緒にいたい。自らが傷つくことを避けているだけだ。
すべてをセイバーに見透かされてしまった士郎はなにも言い起こす事ができなくなってしまった。
以下略



10:名無しNIPPER
2015/11/21(土) 13:22:54.35 ID:hffjjocfo

「そうだ!悲劇は起こったがお前に悪意はなかったんだ!ならば生き続けてその者を想うことがお前の責務じゃないのか!?」

「確かに王の選定は必要かもしれないが、お前の死と引き換えにやることではない!セイバー、お前は死んではだめなんだ!」

以下略



11:名無しNIPPER
2015/11/21(土) 13:24:36.53 ID:hffjjocfo
セイバーの視線は聖杯へ、この時には士郎のことなど眼中になく声が届いていたかも疑わしい。
士郎はセイバーを力ずくで阻止しようと試みて全速力で近づくがセイバーはその何倍の速さで聖杯へと向かった。
間に合わない――。セイバーは聖杯へ構えた剣を今にも振り下ろそうとしている。

「セイバー!!!」
以下略



12:名無しNIPPER
2015/11/21(土) 13:31:36.43 ID:hffjjocfo

無意識であった。
セイバーはパントマイムのようにぴたりと体を硬直させており、その瞳は大きく見開かれていた。
一方で士郎はマラソンを完走したかのように大きく息を切らし、またその瞳も大きく見開かれている。
二人を支配する感情の渦は”衝撃”。にわかに信じがたい現状にただただ思考の整理を繰り返すばかり。
以下略



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