過去ログ - 姫「ボクの名は姫! 誇り高き勇者の血を受け継ぐ者!」
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35: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:16:51.47 ID:Lruyaxur0
魔王「王を殺し、王子を手に入れた――学者よ、貴公の協力に感謝する」

学者「フフ…その代わり、魔王城で魔法の研究をさせて頂けるお約束…どうぞお忘れなく」

執事「学者…! 奴が内通者だったのか!」

姫「……」

信じられないことの連続で、姫はただ茫然としていた。

――何? これは夢? だとしたら、何てリアリティのない……


魔王「ところで勇者の末裔にはあと1人…姫君がいると聞いたが」

姫「っ!」

名を呼ばれ、姫は咄嗟に飛び出しそうになった――が、即座に執事に抑えられる。

執事「危険です姫様、このまま出て行っては貴方まで…」

姫「〜〜っ」

口を抑えられて声が出せない。

頭では、危険だとわかっている。だけどこの怒りを魔王にぶつけないと、気が済まなくて。


魔王子「…放っておいて良いでしょう」

その時、ずっと沈黙していた笛吹き――魔王子が、口を開いた。

魔王子「話を聞くに姫は、大した武力も魔法力もない、年若き女…恐るに足らぬ存在です」

魔王「…どう思う、学者」

学者「魔王子様のおっしゃる通りで。姫様は多少戦闘の心得はありますが、部隊を率いる能力も、我々を出し抜く頭もありません。むしろ頭の悪い娘です、その内迂闊な行動を取って自滅するでしょう」

魔王「そうか」

魔王が何を考えているか、その様子からはわからない。

魔王「まぁ、いい。戻るぞ」

そう言うと、中庭にいた連中は光に包まれ…

――フッ

一瞬で姿を消した。




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