過去ログ - 【R-18】絵里「サイアミーズ・ワルツ」
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2: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:24:29.74 ID:HOdWGeeOo

 腕枕、あいしあう二人なら痺れないんですって。

 どこで聞いたかも思い出せないそんな話、
 あの子の向こう側で指をひらいたり閉じたりして、
以下略



3: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:24:56.43 ID:HOdWGeeOo

 いつの間にか、海未より私の方が早起きになった。
 というより、
 明け方に勝手に目がさめちゃうの。

以下略



4: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:25:22.77 ID:HOdWGeeOo

 触れ続けている部分でひびく心音と、
 重ね続けたせいで溜まった熱がにじませる汗。

 べとつく表面が、そういうことしてる時のようで、
以下略



5: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:25:49.33 ID:HOdWGeeOo

 海未の息を口の中で感じて、
 いまここで生きている、私に気を許してくれている事実に、
 もう少しで満たされそうだった。

以下略



6: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:26:15.92 ID:HOdWGeeOo

 私は、自分の意志でごろりと反対に寝転がって、海未から唇を離した。

 うぅん、と隣で漏れた声、
 起こしちゃったかと動揺したけど気のせいだった。
以下略



7: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:26:42.34 ID:HOdWGeeOo

 えい、って掛け布団を思いっきり引き剥がしてやった。
 向こうによけて、汗まみれだった肌を乾かすように。

 変に弱気になるのはきっと、この空気のせい。
以下略



8: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:27:08.67 ID:HOdWGeeOo

 遠くで時計の音がかちかち鳴って、どこかで時が動き続けていた。
 天井がやけに高かった。
 その先の青いカーテンに目をやるけど、朝もまだ遠かった。

以下略



9: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:27:35.17 ID:HOdWGeeOo

「ごめんね、起こしちゃった?」

 海未は聞きもせず、顔を枕の方へ押し込めてくる。
 そのまますりよせるように、私の胸元に。
以下略



10: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:28:01.49 ID:HOdWGeeOo

 くすくす笑いが引いていくと、身体の音が大きく感じてきた。
 呼吸や心音を、
 体温ごと抱きしめているみたいで、
 私の方が抱き留めているのに、海未に包まれている感じがする。
以下略



11: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:28:27.92 ID:HOdWGeeOo

 ふと、海未の顔が私からはがれる。
 もぞもぞとくぐり出て、枕元に顔を並べてみせる。


以下略



12: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2015/11/26(木) 01:28:54.80 ID:HOdWGeeOo

「海未。こっち向きなさい」

 え、と振り向いた首をつかまえてキスした。

以下略



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