過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
1- 20
78:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:03:45.36 ID:jnRZeB6L0


りっちゃんは黙ったままなかなか答えてくれなかった。
だけど目を逸らそうともしなかった。だからわたしは待った。
待つのは慣れてるつもりだから。
以下略



79:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:04:26.12 ID:jnRZeB6L0


5分? 3分? 1分?

いや、30秒かもしれないし、10秒…いや5秒くらいだったかも。
以下略



80:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:05:05.61 ID:jnRZeB6L0


時間の感覚がわかんなくって、それは永遠みたいに長く感じた。
その間心臓はドクンドクン鳴りっぱなしで落ち着かない。

以下略



81:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:05:36.65 ID:jnRZeB6L0


大きく息を吸って、吐いてを繰り返す。
狭い部屋の中に、わたしの呼吸音だけが響く。
今いる場所が高い山の上みたいに酸素の薄いところに思えた。
以下略



82:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:06:24.57 ID:jnRZeB6L0


りっちゃんが息する音が聞こえない。
だけどもふたり、見つめ合ったまま。

以下略



83:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:06:55.58 ID:jnRZeB6L0


「ほんとうだ」




84:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:07:33.62 ID:jnRZeB6L0


そしてたった一言。

その一言で今までわたしの内側にまとわりついていたものが全て洗い流されていくのがわかった。
以下略



85:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:08:25.05 ID:jnRZeB6L0


「いいよ」

「いいよ、…ってなにが?」
以下略



86:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:09:18.91 ID:jnRZeB6L0


「結婚しようよ」


以下略



87:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:10:37.69 ID:jnRZeB6L0


見つめあったまま時間が止まる。

りっちゃんが小さく頷くのが見えた。
以下略



88:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:14:47.68 ID:jnRZeB6L0
★★

「別れたって本当か」

二児の母になったばかりとは思えない鋭い目つきがわたしを睨んでいる。
以下略



122Res/70.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice