過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
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96:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:24:10.14 ID:jnRZeB6L0
何人かの男の子とも付き合ったこともある。
手をつないで、キスをして、抱きしめあって、セックスをして。
一緒にいて楽しくて、安心できて、ああこれが“好き”ってことかな、って感じたことはある。
97:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:24:49.39 ID:jnRZeB6L0
学生時代は他に楽しいこともたくさんあったし、働きだしてからはりっちゃんと遊んでばっかりだったし、彼氏がいたらいたで楽しいけど、いなくてさみしいと思ったことなんて一度もない。
誰かに会いたくて、そばにいて欲しくて、耐えられなくなったことなんてない。
その人のことばっかり考えて、頭の内側に貼り付いて離れなくって、ぐるぐるぐるぐる回り続けて、心臓がきゅ〜って苦しくてたまんない…なんて今まで経験したこともなかった。
98:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:25:36.02 ID:jnRZeB6L0
「“好き”とかよくわかんないけど……2ヶ月の間りっちゃんに会わなくてさ。
退屈はしてたけどそれでもなんとかならなくないじゃーん、って思ってたんだ。
99:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:26:30.13 ID:jnRZeB6L0
りっちゃんと一緒にいるとたのしいし、安心する。
でもそれは澪ちゃんやムギちゃん、あずにゃんとだって一緒だったし、りっちゃんだけが特別ってわけじゃない、って思ってた。
100:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:27:09.98 ID:jnRZeB6L0
「はい。ハンカチ」
「…え」
101:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:28:02.36 ID:jnRZeB6L0
「それが“好き”ってことだよ」
「そうなのかな?」
102:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:29:02.61 ID:jnRZeB6L0
「こないだ言わなかったことだけど」
「なに?」
103:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:30:02.12 ID:jnRZeB6L0
「ねぇ唯。誰にも言わない、って約束してくれる?」
「なに? いいよ。澪ちゃんが言うなって言うなら誰にも言わない」
104:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:30:50.19 ID:jnRZeB6L0
傾き始めた午後の太陽が眩しかった。
落葉を終えて裸になった街路樹が高く、雲ひとつない青空に向かって伸びていた。
105:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:34:24.12 ID:jnRZeB6L0
なーにしてんだか。
いい年こいてオバさんふたり公共の場で泣いちゃって。
やだもう化粧、落ちちゃう。
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