6:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:39:40.68 ID:vPNJbZvW0
  
  お寿司というとアナスタシアさんは目を輝かせる。 
  
 「お寿司、大好き、です。回ってるし、おもしろい、です」 
  
7:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:40:36.61 ID:vPNJbZvW0
  
  一歩踏み出したら、雪の上でずる、と滑った。うわわ、ころんじゃう。というところで、後ろから抱えられる。 
  
 「あー……新雪、結構滑ります。道路も凍って滑ります。気をつけてくださいね?」 
  
8:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:41:24.51 ID:vPNJbZvW0
  
  寿司ネタの宝石箱というのを私は初めて見た。 
  
  軍艦巻じゃないウニ! 油の乗ったトロ! イクラ! 見てくださいエンガワかキラキラ光ってます!  
  
9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:42:14.15 ID:vPNJbZvW0
  
 「何かありましたっけ?」 
  
 「それは秘密、です」 
  
10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:43:11.39 ID:vPNJbZvW0
  
  お寿司屋さんを出たら、辺りは真っ赤だった。 
  
  夕方だからじゃなくて、もう日は落ちてるのに、もう夜なのに、空が燃えるように赤い。どうして?  
  
11:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:43:59.57 ID:vPNJbZvW0
  
  運河に沿った道にはたくさんの人たちが集まっていた。 
  
  煉瓦作りの階段を降りればふわりと潮の匂いがして、すぐに消える。 
  
12:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:45:14.50 ID:vPNJbZvW0
  
  ふわふわ淡く光るロウソクが海に向かって流れていく。夜の運河の上を、たくさんの星が流れていた。 
  
  私を抱きかかえて、アナスタシアさんは微笑んでいる。 
   
13:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:47:21.12 ID:vPNJbZvW0
  
 「そうです♪ 調べたら、きっとこの景色もバレちゃいます。サプライズ、です」 
  
 「駅にポスター貼ってあったのでイベント自体は知ってました」 
  
14:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:51:44.73 ID:vPNJbZvW0
  
 「あの……」 
  
  今から私が言おうとするのは、なんてことないお礼のセリフ。 
  
15:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:52:12.52 ID:vPNJbZvW0
  
 おわり 
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