38: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 00:39:00.07 ID:mCRpei5Xo
***
小さな異変から暫く
39: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 00:55:55.45 ID:mCRpei5Xo
「曙」
「なに、提督」
「これは、夢なのかな」
「夢……そう。夢」
40:名無しNIPPER[sage]
2015/12/08(火) 12:11:45.46 ID:h5p0RoZrO
夢だけど夢じゃない!
41: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 12:45:36.13 ID:mCRpei5Xo
腕を引き寄せられて、自然と曙の肩に頭が乗る
「こうして、曙の匂いを嗅いでると」
「俺は今、どうなっているんだとか、何をしているのかとか」
「全てがあやふやになるんだ」
42: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 12:57:52.40 ID:mCRpei5Xo
すると突然、曙はこちらに向き返り、膝立ちになって、首に両腕を絡めて耳許に口を寄せる
「ねえ、提督」
背筋に心地好く、甘い寒気が走る
43: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 13:19:33.83 ID:mCRpei5Xo
「……」
俺は既に、夢と現の区別がつかなくなっているのだろうか
確かに書類を整理するために握ったペンの感覚はあるし、外では追いかけっこをする駆逐艦達の黄色い声がする
44:名無しNIPPER[sage]
2015/12/08(火) 13:39:46.83 ID:69PVeHcf0
微エロくらいなら見たいなぁ
イチャラブ
45: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 13:49:52.12 ID:mCRpei5Xo
いつの間にか曙という存在は、俺の中に何か暴力的と言えるまでの衝動を生むスイッチになっていた
すらりとした姿が、ふわりと風に乗る匂いが、他を鼓舞する声が、時折触れる手が
もはや、夢だけでなく現実の曙すら、俺を狂わすのだ
46: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 14:40:26.66 ID:mCRpei5Xo
「クソ提督!」
「!」
物思いに耽る俺を呼び戻したのは、秘書艦である曙の声だった
俺の腑抜けように、眉をつり上げる曙の姿を見て
47: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 15:18:41.01 ID:mCRpei5Xo
また、夜が来る──
48: ◆2ly1jek1VI[saga]
2015/12/08(火) 15:22:54.21 ID:mCRpei5Xo
「────そうじゃ、なかったら?」
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