過去ログ - 渋谷凛「花屋の前に……カエル?」
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6: ◆Vq2Qo.DUCLbr[sage]
2015/12/09(水) 00:23:09.41 ID:bF+qLvJro
卯月「あのっ、鷹城恭二さんって、もしかして、Beitの……」
恭二「っ、……そうだが」
卯月「やっぱりそうなんですね!? 私、CD聴きました! そうしたらすっかりファンになっちゃって!」
恭二「ファン? あんた、いや、島村さんが、俺、達の?」

どうやら卯月の発言は、うろたえるほど意外だったらしく、鷹城恭二は固まって片言になってしまう。

卯月「はいっ、えへへ、恥ずかしいですけど……
    私、お姫様みたいにお城の舞踏会でキラキラしたいなってずっとずっと思ってて……
    Beitのスマイル・エンゲージって、その描いてた夢を最初の形で思い出させてくれて
とっても素敵で良い歌で……!」

気恥ずかしいことでもまっすぐ語りながら、はにかんで笑いかける卯月。
その向けられる笑顔を、若干眩しそうにして、鷹城恭二は目をそらした。

恭二「スマイル、笑顔……あの歌が好きになってくれたのか」
卯月「はいっ」
恭二「それは……すまなかったな……」
卯月「えっ?」

はぁ、と、自嘲を含んだ嘆息と共に、鷹城恭二は言う。

恭二「ガッカリしただろう? エスコートする王子様っぽい歌を、コンビニで店員をしていた前歴の無愛想男が歌ってて」
卯月「……」
恭二「第一な、スマイルなんて入れてるが、俺は笑顔なんて全然得意じゃない。
    Beitメンバーの、ピエールや……みたいに、魅力的な笑顔なんて出来ないし
    みのりさんみたいに、アイドルが好きでいるともハッキリ言い切れない。ましてこのガタイと無愛想面だ。
   315の他のアイドル程、顔のことで悩んでるわけじゃないが、俺は……」

歌いかけたところで、誰かに笑いかけたところで。
その誰かを元気にしたり、鮮烈に記憶に残せる笑顔ができる自信がない。
最近、体調を崩して仕事に穴を開けて周囲に迷惑をかけたばかりな事もあり
恭二本人も沈んだ考え方をしていると思っても止めようがなかった。
しかしそこで、言った恭二も、凜も、未央も、Pも驚くしかない出来事が起こった。

卯月「ガッカリなんてしてませんっ!!! 私、鷹城さんの歌を聴いてとってもドキドキしました!!!」
恭二「お、っ?」

珍しい卯月の強い語調と炸裂に、とくに初対面の鷹城恭二は面食らって硬直する。
こういう時の出番に慣れてるとばかりに、未央が助け舟を出してきた。


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