235: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/16(土) 00:33:08.51 ID:+irLAoS/0
  
   「あれが……」 
  
   
  進路前方には人類の敵である深海棲艦 
  
  付近に他の艦や艦娘などは無く、船と怪物が向かい合うだけだった 
  
    
   「……信じられん」 
  
   
  目の前の光景を受け入れられず、思考停止に陥るかのように艦長は呟く 
  
  さっきまで勇み節を述べていたはずの自分も固まっている 
  
  だが、それでも考えることは止めなかった 
  
  本当にあんな怪物と戦うことが出来るのか? あの時の二の舞ではないのか? また仲間を失うかもしれないぞ? 
  
  頭の中にに色々な考えが巡るが、今の状況で自分が出来る選択は1つだけ 
  
  臆せず戦う、それが唯一生き延びる可能性がある選択肢だ 
  
  
   「今こそ戦うときです」 
  
   「戦って、勝つしか生き残る道はありません」 
  
  
  再度、艦長に向かって詰め寄る 
  
  
   「何をバカなことを言っている」 
  
   「この状況を見て、分からないのか!」 
  
   
  そう言って艦長は軽く両腕を広げて反論する 
  
  今の状況を見て判断しろというパフォーマンスなのだろうが、そんなものは通用しない 
  
  むしろ現状を考えるなら、逃げるという選択こそあり得ない 
  
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