242: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/18(月) 23:47:24.23 ID:CNCjgpe90
受話器を元の位置に戻すと、艦橋に束の間の静寂が訪れる
引っ切り無しに掛かっていた指示を仰ぐ通信もパッタリと途絶えていた
艦橋の船員たちも集中力を取り戻し、訓練を思い出すかのように計器を確認している
それは自分においても例外ではない
規格外の怪物とどのように戦うか、これから取るべき行動に考えを巡らせていた
ズダダダダ
ズダダダダダ
程なくして、機銃の発砲音が聞こえてくる
「機銃隊、攻撃を開始しました!」
攻撃部隊が攻撃を開始したらしい、船員の1人がそれを告げる
その報告に艦橋がにわかに活気づいた
勿論、これで敵を沈められるわけでなく、あくまでも主砲や副砲の発射準備が整うまでの牽制でしかない
それでも、自分たちが放った銃弾に深海棲艦が動揺する姿は彼らの自尊心を満たすには十分だった
「敵深海棲艦、急速後退」
「機銃の射程外へと退避するようです」
双眼鏡を覗く観測手が敵の挙動を報告する
こちらの攻撃を察知した敵はすぐさま後退、機銃の射程外へと避難するつもりらしい
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