491: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/02(月) 00:09:36.61 ID:w0GFhXIn0
『後は届出を出していない漁船ですが……』
その可能性は限りなくゼロに近い、といった風に言葉を切る
そう考えるのも当然だ
あの頃とは違って、内地の港といえども敵の襲撃に備えなければならない時代だ
護衛も無しに夜目の効かない夜に航海する船があるとしたら、それは余程の命知らずだろう
『それに加えて、対象は広域探知に引っかかりませんでした』
『広域探索でも海上から1.5メートルの高さまでは十分に検知できる性能を持っています』
『それが、10kmに接近するまで感知できなかったとすると……』
「負傷した艦娘」
大久保が続けるであろう言葉を口に出す
もちろん、海上に浮かぶ漂流物か救命ボートのような小型舟艇の可能性もあった
だが、そんなものは実際にこの目で見てみなければ分からない
だとすれば、負傷して沈みかけている彼女だとしても罰は当たらないはずだ
艦橋で監視を続けるように命令して、通信を切ろうとしたとき、
「おい! 光ったぞ」
仙田が興奮した声で呼びかけてくる
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