537: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:35:13.29 ID:3rTWVY4V0
『了解っす』
『自分はあくまで陽動、本命は向こうですね』
いつもの調子の軽い調子で日下部が答える
土壇場で緊張のタガが外れたのか、戦闘に慣れて来たのかは分かたなかったが、今は頼もしい限りだった
敵が健在であり、誘導ミサイルの迎撃をする能力があるとこが判明した今
この戦闘の勝利は主砲を操る彼の手腕にかかっているとっても過言ではなかった
「合図はこっちで出す」
「狙いは……任せたぞ」
『ええ、任せといてください』
全てを任せる覚悟で日下部との会話を終えたとき、
「2番、3番ミサイル、接敵します!」
大久保がミサイルの接敵を知らせる
敵の上空に、ミサイルが白い胴体がきらめかせながら飛翔しているのが確認できた
「敵、回避行動に移ります」
装備が半壊し所々に裂傷のみられる体ながら、敵は信じられない速度を出しながら旋回を始める
それを追いかけるミサイルもその軌道を垂直降下から水平飛行へと切り替えて敵を追う
その距離は徐々に詰まっているが、敵には先ほどのような焦りは感じない
『一度見切った攻撃は受けない』とでも思っているのだろうか
そうだとすれば、それは大きな驕りであることを、その身をもって教えてやらなければならない
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